小口真澄先生のことばをそのまま載せています。
Q1:スクリプトのアイデアはどこから生まれますか? 自分の好きなお話を読んでいて、これを子供たちと一緒に劇遊びをしたいなと 思っているとアイディアが自然と沸き起こってきます。考えているうちに、 お話がテンポよく頭の中で転がりだしたら、スクリプトにできる!と思えます。 とはいっても、途中で展開がストップしてしまうもの、頭の中ではうまくいっても 子供たちと一緒にやってもうまくいかないもの。。。よくあります。 よいスクリプトにしていくには、何度かの失敗を重ね、書き直したり、 演出方法を変えたりしていきます。 Q2:絵本からドラマ展開するときに一番注意している点は? 絵本は絵が状況を説明してくれています。 ドラマは台詞で状況を説明するのではなく、 動きが状況を説明するように、 台詞を動きとテンポある台詞にすることを心がけております。 Q3:趣味は何ですか?好きな食べ物は? 趣味・・ 劇場に足を運ぶこと。 ダンスをすること。 絵本と見ること 本屋さんで色々な本をみて知的な気分になること・・ 最近は、そのような時間があまりとれないので、もっぱら アマゾンで無駄に本を注文するとこ・・でしょうか?! 好きな食べ物 大福もち、おしるこ、ラーメン、お団子 御餅系の食べ物は大好きです。 ビールは銀河高原ビールですね~。 (ビールのことは聞いていらっしゃらない、失礼いたしました。) しかし・・ついでなので・・・黒ビール系は大好きです。 滅多におめにかかれませんが、青島ビールの黒 おいしいですよ! そして、ビールといったらやはり焼き鳥ですね。 おやじで失礼いたしました。 ちなみに、イタ飯も好きです。 Q4:教えていて一番感動したことは何ですか? 一番・・むずかしいですね~。 やはり、子供たちが無心に目標に向かう姿を見たときですね。 それは、言葉では言い表せない感動があります。 落ち込んでいたり、くよくよしている時にその姿に出会うと、 なんと自分は小さな人間なのかと思い、 子供たちのエネルギーから多くのものを学びます。 毎回のクラスで 楽しそうにしている姿。 私に向かって走ってきてくれる姿 子供達の姿そのもの、エネルギーそのものが感動です。 本番の日、病気でフラフラな子が ”The Show Must Go On" といって舞台に立ち、その子をを支えあうキャスト姿を見たときは 本当に感動しました。 昔の教え子たちが、手紙をくれたり、遊びにきてくれたり、 目標は、「私のようになりたい」だから、英語、クリエイティブドラマティックスの 勉強していますという話を聞くと、 与えてしまった影響の大きさを感じつつも とてもうれしいですね。 私もまた、一歩先に行こうと、励みになります。 Q5:これからの夢は何ですか? やはり、自分の劇場が持ちたいですね。 これは、もうここ20年ぐらい暖めている夢です。 劇場付きの教室。 英語教育を自己表現教育として 発展させていくのが私の夢です。 また、その劇場で、プロの方々にも勿論 お芝居をしていただきたいし、 色々な実験シアターも企画したいですね。 ここ数年のうちに、いままでやってきた、 スパークリングタイムのアイディアを元に、 英語劇遊びの本が出版できたらと思っています。 これは、マーブルズスタッフ一同の夢です。 そして、もっと高い夢は~~~、 海の見える事務所ですね。 なんとも芸術的であります。 スタイルから入るのが好きなもので・・・
Q6:演出家としてのお仕事について教えてください。 演出家・・・ いいですね~。 いつの日か世の中全体からこう呼ばれてみたいものです。 演出をするときに一番心がけることは、 まず、キャスト一人、一人が舞台で輝けるように 演出していくことです。 そして、 スタッフとのよいコミュニケーション みんな一つの大きな家族となって 一つの目標に向かえること これが、最後の舞台を輝かせることだと思います。 演出は決して思いつきでできるものではなく、 やはり、プランニングが鍵となります。 どこまで、自分の中でしっかりイメージを膨らませることが出来るのか、 そして、それをキャスト、スタッフに伝えることができるのか、 自分のイメージを押し付けるのではなく、 自分のイメージの世界をともに共有してもらう。 そして、みんなの持っている力と融合させる。 これが演出家の仕事でしょうね。 これは、演出家というより、演劇をやっていてということになりますが、 その人がいままで人に見せていなかった別な自分の部分を 発見し、そして、それを演劇を通じて他人に見せていく、 新たな自分との出会い・・そんな場面に遭遇するのはドキドキします。 そして、舞台上で本当に生きるモーメントを観た時、 心と心が本当に触れ合っている瞬間を感じたとき、 それは、それは、大きな感動です。
演出家をプロのお仕事とするとなると、 一番難しいのは、 全員を同時にHAPPYには出来ないということです。 HAPPYでない人がいたとしても、 最後の素晴らしい舞台でお返しする。 そして、切らなければならないものは切る。 そのように自分のこだわりを貫き通せる強さがないと プロの演出家にはなれませんね。 自分を信じる強さでしょうか。 誰にでもヘコヘコ、ニコニコいい人を演じていたのでは、 作品はまとまりません。NO!といえる強さが必要です。 ・・どのお仕事でもそうですよね。
<編集後記>
自己表現できる手段が舞台演劇。そして児童英語。すてきですね~♪小口真澄先生はエリック・ジェイコブセンさんとも長年のお友達だそうです。なんだかこの児童英語の世界はとても狭いですね。全国に何万もの児童英語教師がいますが、小口真澄先生のように突出した手段を持つ人はなかなかいません。
「演劇」を通した児童英語教育の第一人者、小口真澄先生の記事はいかがでしたか?彼女のもつ魅力はインタビューの言葉一つ一つから現れていますね。飾り気のない親しみやすい方でした。私は今後も彼女を追い続けていこうと思っています。
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