全国にはいろんな先生がいますね。それぞれご自分の個性を生かして英語教育に取り組んでいます。民間の児童英語教師の数はどのくらいでしょうか。小学校(約24,000校弱)の周りにある英語教室の数を平均10~20校と考えると少なくとも240,000~480,000人はいますね。今回の記事では独自の方法で児童英語教育に関わっている方をご紹介します。
<演出家&パフォーマー::小口真澄(こぐちますみ)さん>
児童英語教育の世界に「演劇から英語力を!」と活躍している小口真澄先生。彼女がすすめているのはクリエィティブドラマティクスです。演劇発表会に向けて一冊の絵本からスクリプトを作り、10日間のレッスンで仕上げるというスピードある方法です。
小口先生は英語パフォーマンス集団ワイルドバンチのメンバーの一人でもあり、最近では旺文社から出版された「ABC DE カレー」のダンスを手掛けていらっしゃいます。CD-ROMをご覧になった方は左で踊っている人が小口先生だとお分かりになるでしょう。
私が参加した小口先生主宰団体、マーブルズの研修をレポートします。場所は名古屋。参加者は約25名、参加費6,300円(4時間)でした。なかなか盛りだくさんの内容ですが、途中で先生方の質問、感想などを分かち合う時間があり、習ったことをきちんと整理することができました。
<研修内容>
1)英語絵本The Very Hungry Caterpillarをドラマに仕立てていく。
2)楽曲の挿入方法、児童の動き、発話方法、児童一人一人の輝かせ方法
3)絵本の内容に関連するその他の活動の紹介
4)ドラマを発表会にまでもっていく10回レッスンの組み立て方法
5)英語絵本The country mouse and the city mouse(基礎編と応用編)
6)ステージの位置関係から発話方法まで
7)細かいセリフを児童に教えるテクニック
8)その発表会の目標設定方法や小道具まで
さすが演出家!参加者たちは彼女のパフォーマンスに魅了されてしまいます。子供たちに楽しみながら演技指導する小口先生の姿が想像できました。研修を終えて帰っていく先生方に感想を聞くと、「来てよかった!」「また違う絵本の時に参加したい」「楽しかった」と満足した様子でした。私もすごく満足しました。クリエィティブドラマティクスを英語レッスンに取り入れたい方はぜひ参加してみてください。必ず「参加してよかった」と満足できるでしょう。