子供の英語教育/子供英語関連情報

「英語の方が簡単!」発音はネイティブそのものです すてきなバイリンガル少年(2ページ目)

彼は帰国子女ではありません。親も英語で話せません。そんな彼がバイリンガルになりました。それはどうしてでしょう?特殊な事例をご紹介します。

清水 万里子

執筆者:清水 万里子

子供英語ガイド

A君が特殊だというのは、英語教育とは少し異なる視点からみる彼の姿です。彼は自分の世界をもっていて、空想の世界に入ると止め処もなく言葉(英語)を口に出し、一人でしゃべり続けるのだそうです。お母さんは「うちの子は少し自閉気味なのかしら・・」と悩んでいます。お母さんによると、英語を一時止めようと思ったそうです。でも、この子から英語を取ってもいいものか・・と不安に思い、高い月謝を払うのは大変なのですが、ネイティブ講師のもとへ通う選択をしました。

お母さんは子供が英語を話すようになったことは嬉しいのですが、日本語があまりできない点に不安を抱いています。私はなんとか上手にバイリンガルになっていってほしいと思います。しかし、今のお母さんの不安もよく理解できます。帰国子女ではない、日本語が曖昧、将来の不安、もしかしたら社会にこの子が受け入れてもらえないのではないかなど不安は尽きません。

私は医学者ではないので理由などのはっきりしたことは分かりませんが、自閉症の子供が英語を話すようになった事例はいくつか聞いたことがあります。例えば、自閉症の子供が英語の歌を聞かせていたら急に簡単な英語歌詞を歌うようになったとか、日本語は話さず英語だけを話すようになったとか・・。親は全部日本語なのに、子供の返事はすべて英語という特殊な家庭などです。

最後にA君に将来の夢を尋ねてみました。すると恥ずかしそうに照れながら「俳優」と答えてくれました。A君が自己表現できる英語で「俳優」として活躍できる日がくればいいな。ロードオブザリングのゴラムの物まねで「マイ プレシャース」をやってくれたA君の笑顔はとっても子供らしく輝いていました。


関連リンク:

●「えいご3兄弟」
自閉症のお子さんのコミュニケーション手段は英語という家族のHP

●「英語で子育て」幼児・児童編
英語子育てに関する情報いっぱい!

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