さて子供たちの様子を観察しよう。私は子供たちの目線、表情、態度などがとても気になり、45分間とその後に何人かと話してみた。
机と椅子のある普通の教室で19人の子供たちは椅子に座っていた。立って歌うという場面もなく、ただひたすら久埜先生のリードする方向に耳が傾き、内容を聞いているようであった。地図の中で町を探す時に数名の子供たちが立ちあがって黒板のところへ行った。また、英語歌(7ステップス)をインチウィンチスパイダーの指遊び風にしたアクションを2~3人前に立たせて先生と一緒に行なった。
子供たちが椅子から離れたのはこの時だけである。19人の子供のうち半分は椅子から一度も立ち上がることはなかった。ひたすら英語を聞いて聞いて聞きまくったという感じである。授業の後で数人の子供たちと話をしたら、楽しかったけど緊張したという子供、楽しかったけど疲れたという子供たち。楽しかったことは間違いない。英語だけれどもどんどん分かるのだから。私は椅子にずっと座りっぱなしの点が気になった。というのは子供たちはひじを付いてアゴをのせている姿も見られたからである。少し疲れてきたかなという印象をうけた。えいごリアンは内容も面白かったので笑い声に包まれた教室であった。
「えいごリアン」を見終わったら授業が終了だと思っていたがそうではなかった。久埜先生は動物や鳥が書いてある絵カードを出して、質問した。「What's this?」「Where does it live?」と尋ね始めた。「It lives in ......」と先ほどの地図を使って何枚か紹介した後、最後に手をたたいていくゲームをして授業を終了した。