最近では 「英語の学習は小さいころから始めるほうが良い。」 ということをよく耳にします。

子どもをもつ家庭の皆さんのお宅に、どこかの英語教室の営業マンや英語教材を売るセールスマンがやってきて、このように説明をしたことはありませんか?『子どもが見ていなくても英語ビデオをつけっぱなしにしておけば効果はあります。』とか、『CD・テープかけっぱなしにしておいてください。』などです。

つまり、英語の音をいつも聞かせておくことが大切なのです。ネイティブの発音を子どもの耳でとらえることが英語をうまく話せる第1歩と言えます。でも、この英語の音をとらえる力は9歳10歳を過ぎるころから徐々に失われつつあり、私たち大人がどんなに頑張ってもネイティブの完全な発音をまねることは大変難しいことになるのです。言語学者たちはこれを 「9歳のかべ」 と呼んでいます。9歳以前に英語の音に触れておくとネイティブと同じきれいな発音・アクセントで話せるようになるということです。

小さな子どもたちに無理矢理「英語の勉強」はできません。子どもたちを惹きつけるためには何か面白いこと、楽しいことが必要になります。

ビデオはアニメーションで意味がわかるように作られています。子どもたちは意味がわかり、英語とは思わずにアニメを楽しむのです。ですから、英語ビデオの場合、TVをつけっぱなしでは意味がありません。音は流れますが、子どもたちにとってはただの雑音となってしまいます。その点、音楽CD・テープはかけっぱなしにしておいても雑音にはなりません。メロディは必ず残りますし、英語の歌詞も丸ごと覚えてしまいます。歌の力は偉大です。また、歌の意味を絵本で見せてあげるともっと効果があがるでしょう。

2002年度から公立小学校で英語教育がはじまる予定です。とはいっても、文部科学省が決めているのは総合学習の時間の中での教育で、「小学3年生から6年生までの児童が対象となっています。つまり、9歳からの英語教育なのです。「9歳のかべ」のことを考えると、発音に関しては時期が遅いということになります。そうなると、家庭での英語教育がとても大切になることがお分かりになると思います。ぜひ9歳までに英語をシャワーのように聞かせてあげてください。

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