今回は秋の夜長を愉しむためのおすすめ本、第二弾です。前回のおすすめ5冊のセレクトも大好評でした。今回もいつか必ず「もっと早く読めばよかった!」と思ってしまう本たち。手元においておきたいお守りバイブル的なお産本をご紹介します。

「赤ちゃんに障がいがあったら」という不安に

「赤ちゃんに障がいがあったら」という不安に
高齢出産で赤ちゃんの健康が心配という方におすすめ
高齢出産であるほど、周囲からの健康な赤ちゃんが産めるのかということを心配されます。
自分は運命を感じた妊娠で嬉しいはずなのに、周囲の声で不安感が高まる人がほとんど。

障がいがなく、健康な赤ちゃんを望む気持ちは「この子が、元気に人生を歩めますように、この自分が最善を尽して準備してやれますように」との願いで、誰もに共通のものでしょう。望んで不自由な身体を望む人はいないわけですが、赤ちゃんが障がいを持っていることがわかったらどのように応援してあげればいいんだろう、という時に読むといい本がこれ。子どもを選ばないことを選ぶ 大野明子著(メディカ出版)です。ご自身のご出産後、産科医を目指された大野明子先生は、杉並区に緑に囲まれた明日香医院を開き、毎日優しいお産をケアされています。明日香医院でお生まれになったダウン症をお持ちのお子さんとご家族のあたたかいお話や、障がいへの考えかた、いのちの見つめ方を学ばせていただける本です。何度も涙がこぼれるたびに、心があらわれるのがわかります。見通しがたつと不安も減るもの。高齢出産で赤ちゃんの健康が心配という方にはおすすめです。

自然なお産って何?

自然なお産を目指す女性が、読んでいなければモグリとされてしまうのが、同じく大野明子先生の分娩台よ、さようなら(メディカ出版)いのちを産む(学研)でしょう。分娩台も手術台もない家で迎える自然なお産のために、妊婦さんと創り上げてきた体作りのことから、気持ちのこと、時代のこと、この美しい新しい生命のために考える未来のことがつづられています。

言葉では簡単にいえる「自然なお産」ですが、それは自然食を食べているとかマタニティヨガをしているとか、そんな小さなナチュラルではなく、もっとベーシックな自然観を身籠ってしまう本といえます。自然だからこそ厳しいし、そもそも何もしないのが自然ではないです。「自然に」という言葉は、「放置」ではなく「本来の姿が再現されるような」という意味であり、同時に「多様性を受容する」ことでもあると学べます。高齢出産の方は明日香医院では産めませんが、その理由をきちんと知ることから、お産の準備が始まるように思います。妊娠出産を考えるすべての女性の必読書です。