出産準備/共働きの育児・子育て

産後からの起業を目指す女性たち

出産を機に、仕事について捉えなおし、自分らしい働き方に変わっていく方も多くいます。子どもが運んできてくれた「新しい仕事の世界」。これまでとは違った視点で仕事に取り組むことができるかもしれません。

大葉 ナナコ

執筆者:大葉 ナナコ

妊娠・出産ガイド

同じ職場に戻ることがベスト?

同じ職場に戻ることがベスト?
産後の再就職が不安……
前回の記事では、高齢出産女性の産後の職場復帰についてお書きしましたが、今回は同じ職場に戻ることだけではなく、出産を機に自分らしい働き方に変わっていくというお話をしたいと思います。

高齢出産という年齢で妊娠出産し、職場は退職して、しばらく子育てに専念するという方の場合、「再就職はとてもむり」と不安に思う方もいるかもしれません。同じ職場には戻れない、あるいは戻りたくない。でも年齢が高いと他の会社でも採用してもらえないのでは……、といった不安でしょうか。

でも「働く」ということの意味を考えたとき、何も同じ会社に戻れることだけがよいとは限りませんし、会社にお勤めすることだけが仕事ではないのです。産後の再就職を模索した女性の中には、「自ら起業する」という道を選ぶ方もいらっしゃいます。

カフェやショップを始める

1人目を38歳、2人目を40歳で出産されたある女性は、二人目の出産後に、ご自分の住む地域で雑貨店をオープンしたそうです。

もともと都心のデパートでバイヤーのお仕事をなさっていた方。職場はそれなりに育児休暇も長く、復帰するという手もありましたが、「自分のペースで、地域の中で仕事がしたい」と思ったそうです。妊娠・出産・子育ての経験をしていく中で、地域のママ友達がたくさんできて、子どもを育てていく環境として、地域とのつながりって大切だと感じたことがきっかけだそうです。

また、それまでの仕事内容とは違う分野だったとしても「以前からやってみたかったカフェをオープンしました」という方もいます。こぢんまりとしたスペースで、子どもも安心して食べられる手作りのケーキなどを出してくれるお店です。

起業というと大変なことのように思えますが、会社を設立とまではいかなくても、独立する、フリーランスになる、という方は大勢いらっしゃいます。それも、35歳を過ぎるまでに積み上げたスキルがあればこそできることです。

>>育児からヒントを得て起業することも。次ページへ>>
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