考えのおしつけが、育児ストレスに

考えのおしつけが育児ストレスに
自分の考えを上手に伝えて
昔はいいとされていたことが、今は違うというのはままあることです。それに、人によって子育ての方針は違って当然です。祖母世代のアドバイスが正しいこともたくさんあります。そうした意見には耳を傾け、自分たちが充分考えてベストだと思うことを実践していければよいのです。したがって、前述のような世代間ギャップは、自分たちがどうしたいか上手に説明していければよいのですが、お互いに歩み寄ろうとせず、がまんしてストレスになったり、衝突して物別れになってしまったりするのが良くないのです。

祖母たちは、善意から「こうした方がいい」とアドバイスをしているはずです。でも「ああじゃないこうじゃないと、あまりにも母が心配事しか口にしないから、とてもネガティブになってしまった」という母親もいます。これが高じて「もう私のことは干渉しないで!」とけんかになり、しばらく音信普通だったという方もいます。

こういうトラブルは意外にも、仲がよいはずの実母との間で多いようです。義母との間には、いい意味での距離や遠慮があるのかもしれませんが、実母との間は敷居が低く、感情がむき出しになってしまいがちなのでしょう。

自分の考えを上手に伝えるために

自分の考えや希望を伝えるときに、自分の主張と他者への配慮のバランスがとれていて、心地よく伝えることができる「アサーション」というコミュニケーションスキルがあります。ただ一方的に「おばあちゃんの考えは違う」とか「おばあちゃんは困る」といってしまうと、祖母は全否定をされた気持ちになります。反論すると悪いと思って黙っていると、いつまでも言ってきますし、今度はがまんしている母親が無力感を抱いたりストレスになったりします。

そこで上手な伝え方が大切です。「母乳に関してはユニセフやWHOでこんな発表をしているみたい」と雑誌などをみせてあげるとか、子育ての世代間ギャップについて、祖母世代にわかりやすく書いてある「孫育て」の本などをさりげなくお薦めするとか。

「私がお風呂にはいている間に赤ちゃんを抱っこしてくれると助かる」「洗濯をしてくれてありがとう。畳んだものはこの引き出しに入れてくれると助かる」など、具体的なお願いの仕方をする。伝え方を考えていけば、お互いに「役に立ってうれしい」「手伝ってくれてありがとう」という気持ちになれるものなのです。

>>適度な摩擦はプラスに働く?次のページへ>>