既存の職業に自分を当てはめる
自分自身の仕事観を持つことを幼少期からうえつけることが大切 |
既存の職業に何があるのか知って、自分を当てはめていく。でも仕事は自分で作ってもいいのです。そんな風に仕事のことを捉えることができれば、若者だってたった3年で会社を辞めたりしないはずではないでしょうか。
大学の就職活動では、趣味や特技、部活、何系に進みたいかという希望をコンピューターに打ち込んだら、職業や会社の候補が出てきてマッチングされてしまうとのことです。仕事について深く考える機会が今の十代にはない。それを学んでいく場として「仕事の学校」が誕生したということです。以下は、仕事の学校の考え方です。
「私たち一人一人の『仕事』が、この世界をつくっているならば、どのように仕事をしていくのか、これをもっと深く私自身も掘り下げ、そして行動していきたい。その思いに共感してくれた仲間と共に、『仕事の学校』を今夏、開催します」
「『仕事の学校』は、自分自身の仕事観をつくる『場』と『時間』を提供します。そのために次の2つのことに対して、繰り返し自分自身の回答を出していきます。まずは、2050年の自分と社会を描くこと。2050年、今から43年後、高校生は60歳前後になります。そして、夢と仕事と社会と自分、この4つの関係性を描くこと。この2つに対する回答を試行錯誤するために、5泊6日で3つの方法で学んでいきます。まずは、自分一人で回答を出し、グループや全体で共有し、刺激し、学びあいます。2つ目の方法は、実際に仕事をしている人の仕事観を聞き、自分自身の回答と照らし合わせます。そして3つ目として、『仕事体験」』を通じて、頭で考えたことと体で感じたことを関係づけます」
「親の背中を見て子は育つ」と昔から言いますが、働きながら子育てをしている共働き世帯だからこそ、「仕事」について子どもに伝えていきたい思いがあることでしょう。子どもたちもいずれは仕事をして、自分の生き方や働き方、家族生活のあり方を見つめていくことでしょう。そんな子どもたちが仕事について考えるよい機会になればと思います。ちなみに私の講師担当分は、「家族の幸せを生む仕事」ということで、育児や家事という仕事について伝えてきます。経済活動だけでなく、生きる意味をいつでも感じさせてくれる仕事に、出会える幸せを伝えたいと思います。
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