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妊娠したい人の「春の感染症」対策(2ページ目)

インフルエンザの季節が過ぎて春となりましたが、妊娠したい人にはこれからが要注意シーズンです。風疹、水痘、はしか、りんご病は妊娠中にかかると大変です。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

血液検査で抗体を調べ、必要なら予防ワクチンを

風疹など感染症の抗体値は妊婦健診で調べることもあるのですが、抗体がないとわかっても妊娠後はワクチンを打つことができません。新型インフルエンザのワクチンは可能でしたが、死んだ菌を使ったワクチンだったからです。

ですから妊娠前に調べるのが一番有効です。そして抗体が心配とわかった場合はワクチンを打っておきます。ワクチンをした場合は、そのあとすぐに妊娠してはいけません。3ヶ月程度の避妊期間が必要だと言われています。

生まれる赤ちゃんを守ることにもなる

妊娠中にかかりたくない感染症の多くは、新生児にも危険な病気です。新生児をいつも抱いている母親に抗体があれば、それは新生児も守ります。家族全員に抗体があれば家庭に菌が入りにくくなりますから、家族ぐるみで対策できれば理想的です。

高齢出産の人は要注意?

多くの人は子どもの時に自然感染やワクチンを経験していますが、抗体は年月と共に弱くなることがあります。抗体獲得から長い時間が経過している高齢出産の人は、若い人よりそのリスクが高いことになります。再感染で胎児に影響が出るのは珍しいことですが、かかってしまえばやはり不安なことでしょう。

保育園、幼稚園で流行り出す前に行動を

上に保育園や幼稚園、学校に行っているお子さんがいて妊娠計画中の方は、先に挙げたような感染症が園内であっという間に広がる可能性があるということを忘れないようにしましょう。ワクチン接種から十分な抗体の獲得までは何ヶ月かかかるのが普通ですから、早めに行動しましょう。

■関連ページ
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