赤ちゃんを待っている人は、今のうちに抗体検査をしておくと安心です。 |
軽い病気でも、妊娠中にかかると深刻
インフルエンザなど冬の感染症が下火になったと思ったら、今度は春に流行する病気がいろいろあります。その多くは、子どもよりむしろ妊婦さんにとって大問題です。少子化などで自然感染の機会がなくなり、予防注射も任意接種の方向に動いてきた世代が出産している今、ごく普通の感染症に免疫がない妊婦さんがたくさんいます。それは、流早産や胎児の病気につながっています。
避けたい病気は「風疹、りんご病、はしか、水痘」
風疹は、妊娠中の感染が赤ちゃんに影響を与える病気の代表です。妊娠初期、中期に風疹にかかると、赤ちゃんの視力、聴力に大きな影響がある病気や心疾患、中枢神経疾患などが起きる可能性があります(先天性風疹症候群)。はしかは、流産、早産が起きやすくなります。近ごろ若い人の間で大流行する現象がありますので要注意です。
りんご病は、妊娠20週未満にかかると胎児の赤血球に影響して流産や深刻なむくみにつながることがあります。
水痘は、お母さんが出産直前にかかった場合、赤ちゃんが感染し重症化するおそれがあります。