妊娠・育児サイト「ベビカム」とガイド河合の共同調査
「1100人の妊婦・母親の声-産科医と妊婦健診をめぐる実感調査」報告 その5
助産師外来は、今まで「主」と「従」だった医師と助産師の関係を変えつつあります。 |
「助産師外来」がある所は確実に増えています
「助産師」は、看護師の資格を持つ人が母子について専門の勉強をして取得する国家資格。正常出産の場合は、妊婦健診も赤ちゃんのとりあげも認められています。調査では、出産した(予定含む)施設で助産師と話せる場があったかどうか聞いてみました。すると「助産師外来、院内助産院があり、そこで話せた」という人が2005年では9.2%しかいませんでしたが、年を追って増加。2007年12月現在妊娠中の人では20.5%に上昇して、このシステムが普及していることを裏付けました。
「助産師外来」がある出産施設は全体の2割前後?
助産師外来の普及状況については正確な調査がありません。しかし今回の調査によると、2007年末現在、全国の出産施設の2割前後に助産師外来があるものと推察されます。
9割近くの母親が「助産師外来」「院内助産院」を受け入れると回答しました
また、助産師外来、院内助産院についてどう思うかをたずねる質問をしたところ、出産経験者906人では、40.0%が「賛成」46.4%が「メリットがあるなら許容」と9割弱が受け入れる気持ちを示し、「産科医の健診でないと不安」という人は9.9%と1割弱に留まりました。
助産院で出産する人はたった0.1%程度しかいないことを思うと、これだけの人が助産師を受け入れたことは驚きです。病院やクリニックで産む人も、助産師から、医師とは違う安心感をもらっており、それが助産師外来への賛成・許容につながっているのでしょう。