病院の「助産師外来」「母乳外来」は心強い味方
母乳は基本通りにやっていれば何事もなく出始める人もいますが、何かに悩む人も多いものです。特に生後1ヶ月くらいまでは大変な時期で、出が悪かったり、反対に出過ぎたり、乳腺が詰まってみたり、ともかく肩が凝ってしまったり・・・。出産施設に「助産師外来」「母乳外来」などがあれば、助産師さんが助け人になってくれるでしょう。母乳ケアのエキスパートは、医師、看護師さんにもいますが、普通は助産師さんです。抱き方、くわえさせ方を見てもらって直してもらいましょう。母乳マッサージで調子を整えてもらうことも多いでしょう。
近所の母乳外来もチェック
あまり母乳に関心がない産院の場合は、母乳だけでは足りず、けっこうな量の粉ミルクを足す必要がある状態で退院する人が少なくありません。また、退院後に乳腺が張って痛くなったりしても、どうすればいいのか途方にくれてしまうかもしれません。そんなときは、自分のところで産んでいない人の母乳ケアもしてくれる助産師さんを探しましょう。痛みの原因を除いてくれたり、母乳量がだんだん増えるように導いてくれます。近くの病院やクリニックに助産師外来、母乳外来があるところはないでしょうか。
病院で産んで、助産院で母乳ケアを受ける人もいます
助産院は母乳ケアに詳しいところがかなり多いので、助産院も有力候補です。助産院は、お産をするだけの場所ではありません。現代では母乳ケアの場所としても大きな役割補になっています。お産を扱っていなくて母乳相談所として成り立っている助産院もあります。こういうところには、とても腕のいい助産師さんがいることがあります。相談に乗ってくれる助産師さんに出会えたら、あとはリラックスが大切です。母乳のエキスパートといえども魔法使いではないので時間がかかることもありますが、心も身体もゆるめてじっくり取り組みましょう。
『助産師と産む-病院でも、助産院でも、自宅でも』
岩波ブックレット No.704
助産師さんの存在を知って、賢い出産・産後プランを立ててください。