誰も教えてくれないのが産後の現実
吉岡マコさん。産後女性が芯からきれいになるためのクラス、数々の著書が大好評です。 |
買えるもので着飾るだけの「きれいなお母さん」でいいの?
「ちょっと前と違って、「きれいなお母さん」の”演出”は簡単にできる時代になったと思うんです。お金を出して、消費者としてものを手に入れる。それもひとつの文化かもしれないけれど」マコさんにお話を聞いたのは、店内におしゃれな親子連れも混じる吉祥寺のレストランでした。
「中身はどうだろう、と思うんですね。ファッショナブルにすることはできても、自分の人生、仕事、パートナーとのことにちゃんと向き合えなくなりがち。『今は子どもが小さいから仕方がないよね』と言って。でも、それはひとつ間違えば、子どもを隠れ蓑にして見て見ぬふりをしているだけかもしれない。それだと見た目はキレイでも、面白みに欠けるな・・と。」
赤ちゃんを抱いている時の肩こりはお腹の力が抜けているから
クラスの風景。エクササイズ、トーク、セルフケアの三本が柱になっています。 |
でも、そんな時期こそ、マコさんによれば「自分を見直すチャンス」。
「産後の不調は、身体の使い方が悪いところに起きるんですよ。骨盤が前に傾いている人は腰痛になりやすいし、お腹に力が入っていないと肩こりが起きやすい。痛いときは、赤ちゃんの重さのせいではなく、自分の姿勢のせいなんですよ」
産後ダイエットで痩せても体型の崩れは治らない
実は、産後の体型の崩れも「産んだから崩れた」のではなく、妊娠前からの筋力の衰えや悪い癖が表面化した結果だということです。「皆さん口をそろえて「産む前の身体に戻りたい」と言うのですが、では『産む前はそんなに素晴らしい体型だったの?』と聞いてみたいんですね(笑)痩せればいいというわけでもなく、きれいな身体になるには、筋力をつけなければなりません。逆に筋肉を上手に使うコツがわかれば、体重は変わらずに筋肉がついて脂肪が減るので、ダイエットなど必要ないんですよ。」