「赤ちゃんにやさしい病院(ベビーフレンドリーホスピタル)」に認定されて
舞鶴共済病院は、1994年から母乳育児に熱心に取り組んできたのです。その成果が実ってきて、2006年夏にはWHO(世界保建機構)とユニセフから「赤ちゃんにやさしい病院(BFH; Baby Friendly Hospita)」の認定を受けました。これに認定されている施設は日本にはまだ少なく、43カ所しかありません。
母子の絆を深めるため、生まれてすぐの感受性が高まっているとき時に赤ちゃんをおかあさんの胸に載せて、しっかりと密着して過ごさせる「カンガルーケア」もおこなわれています。出産直後からの母子同室もおこなっています。単に母乳で育てることにとどまらず、母子の絆がしっかりできて退院してもらうことが、赤ちゃんにやさしい病院にとっては大きな目標です。
赤ちゃんが泣かない「カンガルーケア」
「母子同室は大変そうで気後れするおかあさんはいますけれど、分娩室でカンガルーケアをしてくっつくと、もう離れたくない気持ちになるようですよ」と助産師の大谷ゆかりさんと内海敦子さんが教えてくれました。「2005年6月から、新しく赴任された産婦人科の医師も当院で初めてカンガルーケアを目のあたりにされ、「赤ちゃんが泣かないのでびっくりした。また『帝王切開でもカンガルーケアをしようよ』と言ってくれるようになりました」