起きる頻度は200人に1人くらい
診断は、超音波検査では早くから胎盤が見えますから、それでわかります。でも、早い時期に見て胎盤が上になくても、それで心配することはありません、子宮が大きくなるに従い胎盤の位置は上がる傾向があるからです。
胎盤の位置が少し心配だと言われる人は5%くらいいますが、大半の人は無事に上がっていって普通に出産できます。そうならないで出産時まで前置胎盤の状態が続くケースは0.5%程度と言われています。
子宮口は伸びるけれど、胎盤は伸びないために出血
妊娠中の症状は妊娠末期の痛みのない出血です。これは、子宮口の付近は出産が近づくと少し伸展してくるため。これに対し、胎盤は伸展したりしないので、ずれが生じて血管が損傷し出血となります。
陣痛が来たら、子宮口は劇的に変化しますから深刻なずれができてしまう可能性があり、大出血をはじめ母子共に危ない状態が予想されます。ですから、たとえかかり方が浅くて赤ちゃんが子宮口を通れそうでも、出産の時点で前置胎盤の範疇に入る限りは帝王切開がすすめられます。