石鹸は脂肪に溶け込んだ菌を落とすもの
指の間は、菌・ウイルスがとどまりやすいので意識してこすります。 |
菌は水でほとんど落ちるのですが、では石鹸は何のためにあるかというと、脂肪を落としてくれるのです。菌の中には、少しですが、脂肪に溶け込んでしまっているものがあります。そういう菌に対して、石鹸は有効です。
石鹸は、昔からあるごく普通のもので十分です。特別なものは必要ありません。
菌がたまりやすい所は念入りにこすって
指と指の間は菌やウイルスがたまりやすい所です。左右の手の指を組んでこすりあわせると、よく落ちます。
また、手先や手の平だけで終わりにしないようにしましょう。そでをしっかりまくり上げ、甲全体、そして手首まで、広く大きく洗いましょう。
洗ったあとはペパータオルでふくのがベター
指輪は、皮膚との間に菌が好きな湿った場所を作ってしまうので、感染予防が必要な期間ははずして保管しておくといいと思います。
さて、手洗いが終わったら、清潔なものでふきましょう。タオルは湿り気があり、菌がよく増えます。できれば、感染が心配な期間だけでいいので、ペーパータオルでふくことにしましょう。
このシリーズは、小島俊行先生(三井記念病院産婦人科部長)にご協力をいただいてお送りします。
三井記念病院産婦人科