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産後3ケ月間はうつ病の危険期

産後うつ病は、知識が普及していないだけにひとりで悩みがちなつらい病気です。出産まもない時期は人生の中でも特にうつになりやすい時期だとご存じですか。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

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ホルモンの変化が心の揺れを誘う


周りからは「さぞかし幸せなはず」と思われているお産前後の日々。でも実はこの時期、女性にとっては、思春期・更年期と並んで精神不安定におちいりやすい時期なのです。

原因はもちろん「ホルモンの激動」です。思春期、更年期、出産の前後という3つの 時期の共通点は、女性ホルモンが激変することです。性に関わるホルモンは、気分に も大きな影響を与えます。

妊娠中は初期と後期が不安定


また、妊婦さんや産後まもない人は、生活も身体も大変化があり、「子育て」という新たな責任ものしかかってきます。「いいお母さんになってほしい」という周りの期 待や自分の気持ちがあっても、ゆううつな気分だと思うようにできません。そんな自分にますます自信を失ってしまい、悪循環に陥ることもあるでしょう。出産前後のメ ンタルケアは、社会的要因も大きいのが特徴だと言われています。

時期別で見ると、妊娠中期はよく安定しています。しかし妊娠初期・後期は次のような特有の気分におちいりやすくなります。

・精神不安定
・涙もろい
・いらいらする
・むやみに活動するか、あるいは億劫がったり無気力になったりする

妊娠中全体で軽症のうつ病が出る確率は10~15%、と非妊時と変わりませんが、初期に偏って見られます。しかし、この時期のうつ病はたいていが軽症にとどまり、産後のような深刻な状態になることはほとんどありません。

>>次は産後の心についてご説明します>>
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