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妊婦健診の中でもとりわけ大切な血圧測定。血圧計は自動で測るタイプが普及し、自分で計測する産院が多くなりました。
日本では妊娠中毒症の名称、定義などは日本産科婦人科学会が定めていますが、同会は、2004年夏に理事会でその変更を了承。2005年4月から実施に移されることが決まりました。その背景には、この病気に対する考え方の大きな変化があります。

妊娠中毒症は、妊娠中にもっとも警戒したい病気のひとつ。さあ今までの旧常識をアップデートして、効果的に予防・治療をしてください。

ヒポクラテスも書いていた妊娠中毒症


妊娠中毒症はギリシャ・ローマの昔から記述が残っている古い病気です。「医学の祖」と言われるヒポクラテスも、4世紀に「妊婦を死なせてしまう急性の病気がある」と書き残しました。当時の妊娠中毒症は、軽症のうちには発見できません。ですからたくさんの女性が痙攣するほど重症化した状態になり(この状態は子癇と呼ばれます)、赤ちゃんともども亡くなってしまったことでしょう。重症化するまで自覚症状がないのがこの病気の怖いところなのです。

やがて、そのような恐ろしいことが起きる前には「高血圧、蛋白尿、むくみ」の三大症状が現れることが知られるようになりました。そこで「子癇の手前にある状態」という意味で今の妊娠中毒症につながる概念ができていきました。

「妊娠中毒症」という名前になったのは、この病気の原因が、妊娠中に何らかの毒ができ、その毒によって病気が発生すると考えられたからです。

>>次は「妊娠中毒症」から 「妊娠高血圧症候群」になった理由について ご説明します>>