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「漢方薬局」ってどんなところ?(2ページ目)

漢方薬を出してもらえる医療施設は増えましたが、町の漢方薬局も漢方の相談に乗ってくれます。中国の産婦人科医・邱紅梅先生の相談コーナーがある桑楡堂薬局へおじゃましてきました。

河合 蘭

執筆者:河合 蘭

妊娠・出産ガイド

「じっくり」の名にぴったりな邱紅梅先生の相談


ドアを開けると、そこには薬の箱がずらりと並ぶ光景はなく、そのかわり漢方の本やムックが自由に閲覧できるテーブルと椅子がありました。その横には、漢方薬として使われているさまざまな生薬が、刻まれる前の姿で、見本としておかれています。

その奥にあるのが、週4回おこなわれる中医師(中国の伝統医学の医師)・邱紅梅(きゅう・こうばい)先生の「じっくり相談」コーナーです。ここは完全予約制で、初めての人には40分から1時間という時間をかけて話をし、舌などを診る中医学的な判断をおこなってその人に合った薬がチョイスされます。

写真のタイトル
店内は漢方のムックなども自由に読めるようになっていて、落ち着いた雰囲気です。
私も相談に乗ってもらい、疲れやすいことやアレルギーのことなど、日頃気になっていることをいろいろと訴えました。邱先生は、自分の状態をなんとか的確に表現しようとする私の言葉を注意深く聞いているのがよくわかり、ところとごろで私の表現をカルテに書き取っていました。そして睡眠、食事の取り方、便通、目はよく見えるかなど、訴えた症状に一見何の関係もない、しかし中医学の判断には必要ないろいろな質問もされて、その結果決まった薬についてていねいに説明して下さいました。

私にこの日処方されたのは「三金湯」といつて、スイカズラ、菊、タンポポという金色の花三種を合わせた生薬。ただし、この薬をもとに、さらに私個人に合うようなリフォームが成されます。相談終了後、資料コーナーで15分ほどお勉強しつつ待ち、出来上がったのは、計6種の生薬エキスをブレンドした顆粒状のオーダーメイト漢方薬でした。

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