「じっくり」の名にぴったりな邱紅梅先生の相談
ドアを開けると、そこには薬の箱がずらりと並ぶ光景はなく、そのかわり漢方の本やムックが自由に閲覧できるテーブルと椅子がありました。その横には、漢方薬として使われているさまざまな生薬が、刻まれる前の姿で、見本としておかれています。
その奥にあるのが、週4回おこなわれる中医師(中国の伝統医学の医師)・邱紅梅(きゅう・こうばい)先生の「じっくり相談」コーナーです。ここは完全予約制で、初めての人には40分から1時間という時間をかけて話をし、舌などを診る中医学的な判断をおこなってその人に合った薬がチョイスされます。
店内は漢方のムックなども自由に読めるようになっていて、落ち着いた雰囲気です。 |
私にこの日処方されたのは「三金湯」といつて、スイカズラ、菊、タンポポという金色の花三種を合わせた生薬。ただし、この薬をもとに、さらに私個人に合うようなリフォームが成されます。相談終了後、資料コーナーで15分ほどお勉強しつつ待ち、出来上がったのは、計6種の生薬エキスをブレンドした顆粒状のオーダーメイト漢方薬でした。