東京大学医学部附属病院女性診療科・産科講師
藤井知行先生にお聞きしました。


流産は10人に1~2人の割合で起き、珍しいことではない。でもその悲しみは、たとえ初期流産でも深く、「自分は赤ちゃんが産めないのでは」と自信を失う人もいる。

東京大学医学部附属病院には「習慣流産外来」という流産の専門外来がある。日本の流産治療をリードしてきたこの外来。創設者の藤井知行先生に、流産の正しい知識を教えてもらおう。

「自然の選択」としての流産

「流産」とは妊娠22週未満で赤ちゃんが死亡してしまったり、子宮外に排出されたりして、妊娠が終了してしまうことです。22週以降にそうなった場合は「死産」といいます。

すでに赤ちゃんとの生活を思い描いてきた人にはとてもつらく、悲しいできごとですが、残念ながら、流産、特にその多くを占める妊娠12週までの「初期流産」は防ぐことも止めることもできません。なぜかというと、これは、もともと受精卵に異常があった場合がほとんどなのです。

受精卵の異常が起きる理由は、まだよくわかっていません。理由がわからないので、防ぎようもありません。ただわかっているのは、これは誰にでも起きることなのです。

>>もっとも流産しやすい時期はいつ?>>