増えてきた子どもの立ち会い
夫の立ち会いがずいぶん増えてきましたが、最近は上の子どもたちも立ち会わせたい、という声をよく聞くようになりました。産院も「赤ちゃんが生まれるのを家族みんなで迎えるのはいいこと」と考えて、妊婦さんが望む人は誰でも分娩室入室OKのところが増えてきました。
子どもから見たお母さんの出産
考えてみると今まで、上の子どもたちは、お産の時はいつもどこかに預けられてきました。そして、お産というものは、子どもたちにとってはちょっと寂しい出来事になっていました。
「おにいちゃん、おねえちゃんだから」と言い聞かして、遠いおばあちゃんのところへ預けてしまったりすると、産後、赤ちゃんに激しいジェラシーを表すことがあります。こんな時は、お母さんと離れている間すごくいい子にしていることが多いので、みんなびっくりしてしまいます。
親にとっても子どもがそばにいると安心
「いっそ、陣痛が来たら子どもも一緒に産院へ入ってしまおう」ということにすれば二人目以降の人もゆったりその日を待てます。物心ついたくらいの年齢だと、「夫がいないときの入院だったけれど、この子がいて心強かった」と言う人もいます。
子どものためにするといいこと
ただ、子どもが眠くても何でも強制しようというのは考えものです。それから、いよいよ生まれるという感じの強い陣痛が来始めると、子どもはよく泣いてしまいます。「お母さんが死んじゃう」と思う子もいます。
だから、子どもを分娩室に入れるには、事前の準備をしておいた方がいいと思います。「赤ちゃんが生まれるときは、とってもお腹が痛くなるけれど、大丈夫」と教えておくのです。それには、子どもを出産準備教室に連れて行って一緒に出産ビデオを見るのもいいし、最近は、お産を描いた絵本もよく使われています。
そして、生まれた赤ちゃんを、子どもにもさわらせてあげたいですね。子どもが座れるところがあれば座らせ、抱っこもさせてあげられます。
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続・子どもの立ち会い
写真上・出産直後の赤ちゃんと3歳の女の子 黄助産院(東京・杉並区)で / 写真下・お産に立ち会う子が主人公の絵本『生まれてきてくれてありがとう』(ぱすてる書房)
REBORNお産図書館「絵本」
お産を描いた絵本など、子どもと赤ちゃんを待つ日々におすすめの本を紹介しています。
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