南米の楽天!メルカド・リブレ(MELI)に大注目!
アルゼンチンのeコマース事業社で、南米の楽天市場、もしくはアマゾンドットコムやeBayという感じのメルカド・リブレ社(ラテン系の言語でメルカド=市場、リブレ=FREEの意味)の紹介です。同銘柄は米国ナスダック取引所にADRとして上場されています。メルカド社は南米のネット企業としては早期にあたる1999年設立に米国の大学でMBAを取得したアルゼンチンの若者が起業した企業で、他より早く先行したことでシェアを伸ばしました。南米12カ国でオンラインショッピングサイトを運営していますが、同社にとってブラジルが断トツ最大の売上市場で、次に本社のあるアルゼンチン、メキシコ市場が続き、その他コロンビア、チリ、コスタリカなど12ヶ国で数千万人の会員を持っています。米国のネットオークション大手、eBayが少数株主として出資もしています。売られているものはデジカメやiPhoneといったものからネットオークション形式のものまで様々であり、アマゾンや楽天のサイトに似た感じです。
中国ネット企業で最大規模のユーザー数を誇るテンセントは中国のネット人口がまだ数千万人だった頃からシェアトップで最大のネット企業であり、その後わずか数年でネット人口が急増した波に乗りました。メルカド社も現在トップ企業ですが、南米のブロードバンド接続人口はまだ25%程度であり、先進国並の80%に向けて大きく成長余地が残っています。人口も非常に多い潜在力のある地域であることも条件を満たしており、ブラジルというリーダー国があることでその影響が周辺国へ波及していけます。
2009年は売上26.1%増、利益76.6%増と大幅増収増益で、2010年も30%以上の増収と50%以上の増益が期待されています。新興国の注目成長企業として今後も期待してみていきたい銘柄です。