ワンルームで子育ての悲劇
 

子どもにも親にも、毎日一緒に生活する場所にはある程度の広さが必要

子どもにも親にも、毎日一緒に生活する場所にはある程度の広さが必要

最近とみに耳にする機会が多くなった子どもの虐待などの悲しいニュース。先日も大阪のワンルームマンションで幼い子供二人が亡くなるという痛ましいニュースが話題になったばかり。同じように子育てをする身には、このようなニュースはなんとも悲しく、聞くにつれつらい気持ちになってしまうものです。

そしてこのニュースを聞いた時、一人暮らし用のワンルームで幼子二人と親子三人で暮らしていたということに正直驚きを覚えました。というのも子育てをするには、一般的に考えてあまりに不向きな環境だったからです。もちろん事件は住まいのせいで起こったわけではありませんが、やはり子どもにとっても、親にとっても快適な環境選びは重要です。

ということで今回は、歩くようになった幼い子どもと暮らす住まいの広さについて考えたいと思います。

子どもと母親にとって居室にはある程度の広さが必要

子どもが1歳を過ぎ、活発に歩くようになってくると、とにかく動き回りたがるもの。外遊びだけでは飽き足らず、家じゅうあちこち探検してみたり、かくれんぼをしてみたり、とにかく自分の足でたくさん歩いてみたい時期。その好奇心や歩く意欲を満たしてあげるためにも、家にはある程度の広さが必要だと考えます。とくに歩き始めは、まだまだ歩行も不安定ですがら、障害物を極力排除した歩きやすい空間を用意してあげたいものです。

できれば部屋の空間としては、歩く子どもと大人二人の世帯であれば、最低でも室内の床面積は50m²~70m²は確保したいところです。
 

ずっと同じ空間では母親の息もつまることも

子どもが歩きまわり、一人遊びをしているときでも、母親は子どもから目が離せません。物を落としたり、転んだり、子どもの事故も家のなかが多く、母親は四六時中子どもをケアしていなくてはなりません。実はこれが結構気疲れするもの。短時間でもいいので、時には子どもと別空間で過ごせる環境づくりも必要だと思います。

たとえばベビーサークルを利用する方法。ベビーサークルというのは、プラスチック等でできた囲いのようなもので、室内などに子どもを安全に遊べるスペースを作るために設置できるものです。側面にはおもちゃなどが付属しているものもあり、家以外でもマンションのモデルルームやショッピングセンターなどにも、子どもが安全に遊べるスペースとして設置されていることもあります。

ところが、サークルという狭い空間に閉じ込めて遊ばせるのは賛否両論で、安全とはいえまるで動物園のオリのようだ、子どもにはストレスになるとか、子どもの本来の好奇心を妨げるなど…様々な意見もあり、使用をためらっていました。ところが、ある育児番組を見ていた時に、このベビーサークルを、部屋の物を設置してあるところに、バリケード的に使用しているお宅を見かけ、こういう使い方もあるのか、と目からウロコでした。

引き続き次ページで解説します。