炊飯器・炊飯ジャー/炊飯器お試しレポート

象印 炊飯器 極め羽釜 NP-SA10(3ページ目)

ひと目見て「あれ?何か違うぞ」と思わせてくれる釜の形状は、きっと誰でも興味をそそるはず。おいしいご飯を追求し、大阪・堺にある「銀シャリ屋・げこ亭」に習った渾身の1台。ミドルクラスでは高いシェアを誇る象印が、最高峰のおいしさを掲げ、最上位クラスで勝負をかけてきました。圧力ならではの粘りともちもち感が好みの人にはたまらない炊きあがりです。

執筆者:戸井田 園子


釜全体を包むように加熱できる新構造

大きくなるデメリットを押してまで採用した「極み羽釜」が、おいしさのカギを握る

大きくなるデメリットを押してまで採用した「極み羽釜」が、おいしさのカギを握る

側面にぐるりと回る新しい形状の「羽釜」は、熱ムラと炊きムラをとことん軽減した、従来の概念を覆す渾身の力作。広くて浅い形状の釜にすることで、本体サイズは今までよりひと回り大きくなるデメリットにも関わらず「おいしさのため」に採用したこだわりが詰まった1台です。

 

日々のお手入れ&定期的なお手入れを!

日々お手入れするパーツは多くないが、取扱い説明書には細かな部分までお手入れが推奨されている

日々お手入れするパーツは多くないが、取扱い説明書には細かな部分までお手入れが推奨されている

日々のお手入れが必要なのは、内釜の他、内ぶた・蒸気口セットが基本。取り扱い説明書には、この他にパッキン・センサー・ヒーター部分のお手入れ方法も解説されていますが、これら全てを毎回するとかなり大変なので、気になったときに適宜お手入れをするとよいでしょう。

 

独自の発想でおいしさを追求する姿勢が◎

こだわりの「極み羽釜」は、おいしさをとことん追求した結果の新形状

こだわりの「極み羽釜」は、おいしさをとことん追求した結果の新形状

「7段圧力」など独自の技術もあり、高いシェアを誇るメーカーですが、守りに入らずまったく新しい「羽釜」を開発するチャレンジ精神はなかなか。本体サイズを大きくしてまで新しい釜形状を採用する姿勢に、強い独自性を感じます。今後の炊飯器開発も注目です。

 

平たいボディがより大きさを感じさせる

背が低く平たさが強調されているため、実際の寸法よりやや大きさを感じさせてしまうのが残念

背が低く平たさが強調されているため、実際の寸法よりやや大きさを感じさせてしまうのが残念

コンパクトさを求められる炊飯器で、本体サイズが大きくなってしまったのは、ややマイナスかもしれません。また、広く浅い内釜の形状から、本体も平たい仕上がりとなり、実際の寸法より大きく感じてしまうのも残念。内釜の斬新さ同様に、外観も斬新なデザインを期待したいですね。

 

象印最高峰の味を堪能したいなら「買い」

実勢価格約9万円は、やや高いと感じる価格ですが、象印・最高峰の炊飯器といわれる本機種は、象印ファンにはたまらない味となっているので、見合っていると言えるでしょう。また、他社にない新形状の内釜を採用した話題の製品を試したいという人なら、おすすめです。


【関連リンク】
象印 炊飯器 極め羽釜 NP-SA10



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