国債・債券/債券のしくみを整理しよう

「長期金利が低下」 このニュース、意味わかる?

円高、株安が進む中、「長期金利が0・895%に低下」というニュースが流れました。金利が下がったのはわかるけれど、新聞記事の意味がわからないという声がありましたので、簡単に説明しましょう。

やがら 純子

執筆者:やがら 純子

マネープラン入門ガイド

  • Comment Page Icon
このニュース、どういう意味?

このニュース、どういう意味?

円高、株安が進む中、「長期金利が0・895%に低下」というニュースが流れました。

これについて、「金利が下がったのはわかるけれど、新聞記事の意味がわからない」という声を頂きました。ちょっとややこしい話なのですが、できるだけ簡単に説明したいと思います。



【新聞記事 2010年8月25日付け 産経新聞のサイトより】

25日の東京債券市場では、日銀による追加金融緩和の観測を背景に、長期金利の指標となる新発10年物国債の流通利回りが一時前日比0・015%低下(債券価格は上昇)し、0・895%を付け、2003年8月以来、約7年ぶりに0・9%を下回った。株価が下げ止まらず、安全資産の国債に逃避する資金シフトも続いている。

 

長期金利とは? 新発10年物国債とは?

長期金利とは、期間1年以上のお金の貸し借りの際の金利です。長期金利は、政府や日銀が決めるものではなく、市場でのお金の需要と供給によって決まります。

指標として利用されるのが、「新発10年物国債の流通利回り」です。これは、一番最近発行された10年物国債のこと。この新発10年物国債が、市場で何%の利回りの国債として売買されているのか。それが「流通利回り」です。

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます