雰囲気を高めるライティングテク
スウェーデンの取材旅行でしみじみと感心したのは、光と影の使い方の上手さ。どこもかしこも明るいというお宅はあまりなく、どこかに影を残しています。それが、照明やキャンドルなどの使い方の上手さにもつながるように思えました。ミカエルさんのお宅は築年数の古さもあって、明るいところは明るく、暗いところは暗く、とメリハリがきいています。光と影のコントラストが美しい。北欧の人たちは、照明や窓からの光など、明かりを味方につける術を知っている気がします
寝室には窓自体がないため真っ暗でしたが、IKEAで買ったというベッドの脇には、中東で仕事をしたときに買ったというペンダントライトがあり、その光が壁に模様を描く様がなんとも幻想的。ミカエルさんが家の中で最も気に入っているというだけあります。寝室のインテリアを考えるときには、この雰囲気の良さを見習いたいものです。
いかがでしたか、築300年のミカエルさんのお宅。IKEAっぽさは強くないものの、どこか新しい土地で暮らし始める時には、やっぱりIKEAが欠かせないというあたり、スウェーデンの人にとって、IKEAは暮らしに密着したストアなのですね。
全部で6軒のお宅を紹介してきたインテリア上手の住まいを訪ねるシリーズは、これが最終回。これまでの記事が皆さんの参考になれば幸いです。
●スウェーデンのインテリア上手を訪ねるシリーズ
1軒目:IKEAが好きな、ふたり暮らしのおうちを訪問
2軒目:大学教授のシンプルライフとIKEAのアイテム
3軒目:模様替え楽々、IKEAで作る「オレ部屋」拝見
4軒目:IKEAの家具を賢く使ったコンパクトインテリア
5軒目:北欧流、自分でつくるインテリア
6軒目:スウェーデン、サマーハウスの暮らしとインテリア(この記事です)