逆張りとは
株価急落後の反発を狙うのが逆張り投資
逆張りは株価が下落していく途中で購入するため、どこまで下落が続くか分からないというリスクがある反面、株価の安値時に投資できるチャンスでもあるため、短期的に大きな値幅を取ることも可能です。
逆張り銘柄の特徴
悪い材料を発表した銘柄や業績の悪化が見込まれる銘柄などは、その発表直後から株価が一気に下落する傾向があります。短期間に急落するため、売却が一巡すると一気に反転し、短期間に大幅上昇することがあります。つまり、底値を見極めて投資することができれば、短期間で大きな値幅を取ることも可能なのです。ただ、業績悪化の場合などは、短期間に業績が改善するわけではありませんので、リバウンドした時にしっかりと利益を確定させることが重要です。逆張りは下落途中で購入するため、短期的に株価がリバウンドしても、再び下落した時にどこまで下がるか分からないリスクがあることを念頭に入れておきましょう。
逆張りの売買方法
底値を見極めて購入し、人気がついて上昇した時に利益確定売りを行います。逆張りの具体例として、三菱重工業(東証1部・7011)を挙げます。2014年1月以降の三菱重工業の株価推移は下表の通りです。
2014年1月21日 729円(高値)
2014年2月17日 598円(安値)
2014年3月7日 639円(高値)
2014年3月20日 571円(終値)
1月21日の株価が729円でした。その後、株価は下落を続け、2月17日には598円まで18%下落しました。ここで購入できれば逆張りに成功したように見えます。その後はいったん反発し、3月7日には639円まで7%上昇しました。
ただし、ここで売却を躊躇して保有を続けていれば3月20日の三菱重工業の株価は571円となっており、2月17日の株価を大きく下回ってしまう結果となってしまいます。
株価が下落した時に、底値近辺で投資して高値近辺で売却していれば、約3週間で7%近い利益を上げることが可能でした。三菱重工業の場合は大型株で、値幅はそれほど大きくありませんでしたが、中小型株であれば短期間でさらに大きな値幅が取れる可能性もあります。
逆張りの注意点
購入後にいつまでたっても上昇しない時や、再び下がってきた時には、ロスカット(損切り)を行うことが重要です。逆張りは下落トレンドで行うため、株価が想定通りにリバウンドしない時はさらに下落するリスクが高いのです。特に業績悪化時などは、短期間に改善するわけではありませんので、保有を続けたことによって損失が拡大する可能性が高いのです。いかにして底値を見極めて投資し、いつ利益確定売りを行うのかが重要となるのです。
ただ、買いに成功した場合でもそのまま底値を這う状態に陥ることも多々あるため、資金効率を考えて売り買いを交えながら行うことをおすすめします。