夜間取引で選び、使いこなす
日中仕事をしている人の場合、やっぱり取引時間に株の売買をすることは難しいと思います。そこで利用したいのが「夜間取引」。これは日中の取引が終了した後で株が買える仕組みで、特定の証券会社でサービスを提供しています。PTSというシステムを使います。これは私設取引システム(proprietary trading system)の略称で、証券取引所ではなく、証券会社が開設したコンピューター・ネットワーク上の市場での取引をします。なので、証券会社によって取引時間がまちまち。
夜間取引を提供しているのは、以下の証券会社。
SBI證券の場合、昼間取引は8:20~16:30まで。 |
夜間取引であれば、仕事が終わった後でも取引することが可能となります。ではなぜ取引所が開いていない時間に取引ができるのでしょうか。それは日中の取引とは違って、証券取引所を介さずに、証券会社の顧客同士で取引を行うからです。
夜間取引のメリットは、日中取引ができない人でも取引ができるという点はもちろんのこと、日中の突然のニュースや海外の動きにすばやく反応することができるということです。また、毎日トレードをするようなトレーダーにとっては、夜間取引で活発に取引をされている銘柄を確認することで翌日の動きにも注目することができます。
ミニ株で選び、使いこなす
ミニ株というのは、単元株数に満たない株のことを言います。たとえば、普通の取引では100株単位からの売買の銘柄の場合、ミニ株であればその10分の1、つまり10株から取引が可能。証券会社によっては1株からの取引が可能となるので、小額で投資ができるという点ではとても便利なサービスです。ミニ株を扱っている証券会社は限られていて、下がその証券会社です。
ミニ株のいいところは、もちろん小額から投資ができるということです。それが人気の銘柄であれば、なおさら嬉しい。たとえば、ユニクロを運営するファーストリテイリングの場合、株価が11,000円(2009年9月11日終値)で100株単位なので、普通に買うとなると110万円の資金が必要になります。でも通常の10分の1で買えるミニ株であれば11万円、1株から買えるプチ株などを使えば11,000円で買うことができるのです。
これまで複数の証券会社の口座を開くときの視点を紹介してきました。資金面や投資スタンス、考え方によって証券会社を選び、サービスを使いこなしていくのが一番いいのですが、あまりにも多くの証券口座を持ってしまうと、管理も大変。まずは自分の目が行き届く範囲で口座開設をしてみてはいかがでしょう。
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