買わなくてもいい理由1)車は若者には高すぎる消費である
まず、車は消費として高すぎる、ということです。様々な商品が時代を追うにつれ値下がりしています。今では10万円もせずに40インチを超える液晶テレビが買えたりします(私が見たのはタイムセールの時間の型落ちでしたが)。家電商品で10万円を超えることはほとんどありません。もちろん品質を求めて高い家電を買うこともありますが、普通に買うなら冷蔵庫も洗濯機もクーラーもそれほど高い負担ではありません。
これらはかつては高かったものが競争その他で値下がりしたのですが、車についてはあまり下がっていないようです。少なくとも、新車を100万円以下で買うことは難しいと思います(軽自動車がギリギリでしょう)。
一方で冷蔵庫やクーラーは日常生活と密接している生活必需品といえます。しかし車は(特に首都圏に暮らす限り)個人の生活になくてもかまわない嗜好品となっています。つまり「高額」で「嗜好品」になっているわけです。
高額の嗜好品といえば、宝飾品やブランドの衣料などが頭に浮かびますが、それと比べても車は高いですね。
(※地方において車が生活必需品というのはその通りで、この場合は生活必需品として購入判断をすることになるかと思います)
また、車は維持費が高いことも問題です。私の場合でも、駐車場、ガソリン、車検やメンテ等のもろもろのコストを考えれば年間50万円はかかっているように思います(いや、それ以上かな…)。
こうした高額のコストを「嗜好品」に払い続けることは、よほどその嗜好品が好きでない限りできないでしょう(車好きなら車にお金をかけるのは当然ですが)。
すべての若者が車を嗜好するはずがなく、また嗜好品がいつまでも前年より多く売れ続けるはずもありません(実は今は1980年代から比べて4~5割も車は多いのですが、当時の水準まで普及率が下がるとすれば、もっと下がる可能性があります)。
必要と感じていない高額な嗜好品を買わない若者がおかしいわけがありません。……回りくどい表現なので、はっきり言いましょう。「若者が車を買わないのは正しい」ということです。