若者が車を買わないのはおかしい?
先日あるニュースが話題になりました。一世帯あたりの車の所有率が下がっているというものです。特に首都圏での減少が顕著であり、また20代の普通自動車の所有割合が下がっていることが大きく取り上げられました。消費に消極的な若者がよく経済ニュース等では取り上げられます。あたかもこうした若者はよくない(消費を刺激しないので景気にも悪い)ような取り上げられ方をします。若者なんだから積極的にムダづかいしろと言わんばかりです。
こういうニュースを見るたび、いつも思うのですが、若者が車を買わないのは本当におかしいのでしょうか? 私は団塊ジュニアのFPとしてあえて反論してみたいと思います。
「いやいや、若者が車を買わないのは賢い選択でしょう!」と。
エコとかロハスとかそういう理由に逃げたり、格差とか不公平の話題に流されないよう注意しながら、特にマネープランの見地から「車を買わない若者が合理的である」ことを整理してみたいと思います。特に「高コスト」と「借金」について指摘します。
私が若者が車を買わなくてもいいと思う理由は以下のとおりです。
1)車は若者には高すぎる消費である
2)ローンを設定して車を買うことはリスクである
3)団塊世代のローン利用と同じ感覚で議論すべきではない
それでは、それぞれ解説してみたいと思います。