資産運用/資産運用の注意点とリスク

間違いだらけの401k運用指図(2ページ目)

ある巨大企業での確定拠出年金の運用実態を知りびっくりしてしまいました。多くの人が理に合わない投資をしています。会社が与えてくれたせっかくの機会をしっかり生かして十分な年金資産を作りたいものです。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

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債券保有が最小の50歳代

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401k資産のうち、投資信託の投資対象による内訳です。国内資産が多いこと、債券の比率が少ないことに問題を感じてしまいました。2009年3月末現在、単位は%
60歳にもっとも近い50歳代の投信の運用が一番少なく、元本確保型の商品をもっともたくさん持っていることを妥当と判断する人がいるかもしれません。教科書的にはそうかもしれませんが、ベストの選択ではないと思います。

リスクの大きさは、株式投信>債券投信>元本確保型商品、という順序になっています。

老後の必要額をすでに確保できる人なら、投信の保有を減らしてよいでしょうが、もし不足しているとしたら、まだ投信を活用すべきかもしれません(退職後も70歳くらいまでは運用を続けられることが一般的)。

長寿化した日本においては、資金を引き出すギリギリまで運用を続けないと資金が足りなくなる人がほとんどとガイドは理解しています。ただ、株式投信を減らす時期を適切に計画することは、絶対に必要な戦略です。株式投信を減らして債券投信にスイッチしていくことで、リスクを抑えながら運用を続けていくべき人がたくさんいるのが50歳代ですね。

外国株・外国債券を避ける傾向

国内の株式投信、債券投信を国内資産、外国の株式投信、債券投信を外国資産とすれば、国内資産は外国資産のほぼ2倍です。この比率はどうなのでしょう?どの年代でもほぼ同じような数字ですから、日本人の平均的な投資態度ということになるかもしれません。

しかし、日本のGDPは世界の10%に過ぎません。かつての高度成長期や「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」時代の日本株ならともかく、今や世界経済の中での斜陽組となりかけている日本を過大評価していないでしょうか?もしからしたら、「古き良き時代」の記憶が遺伝子に残っているのかもしれません。

バブル崩壊期から言えることは、国内資産だけでは報われない時代が来た!ということです。

国内株の保有比率が異常に高い

外国株に対する国内株の保有比率は、20歳代で2倍、30歳代で3倍、40・50歳代では4倍となっています。この比率にはどんな意図があるのでしょうか?単なる愛国心でしょうか?あるいは海外に対する偏見・誤解でしょうか?

客観的、中立的に考えると、この内外保有比率は逆が正解とガイドは思います。つまり、国内株は外国株の4分の1でよいということです。

合理的な判断で、自分の年金資産をそれなりに増やしましょう!
年金運用は競馬の人気投票とは違うんです。

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