ロシアも猛暑。小麦が大打撃……

小麦はうどんやそばなど、日本の麺類に幅広く使われている。

小麦はうどんやそばなど、日本の麺類に幅広く使われている。

「猛暑」と言われて久しい今年の日本の夏。ロシアでも同じで、記録的に高い気温の夏が続いています。

単に暑いだけではなく、雨が少ないことによる干ばつが発生し、ロシアの穀物生産が大打撃を受けています。ロシアの作付面積は5000万ヘクタールほどあると言われますが、その20%にあたる1000万ヘクタールが、今年は壊滅状態に。

当初の予想では、ロシアの今小麦の収穫(2010年)は9500万トン程度であるとされ、その内約2000万トンが輸出される予定でした。しかし、干ばつのため収穫量が激減し、わずか7000~7500万トン程度の収穫になる見通し。

輸出に回している余裕はないので、ロシア政府は自国の小麦の輸出を今年2010年8月15日から12月31日まで一切禁止すると発表しました。

これを受けて、小麦の国際的な価格が急上昇。上昇は一時的なもので終わるか、今後長期にわたって続くかは予測不能です。

日本のパン・麺類への影響はどう出る?

小麦は、パンや麺類の原料となります。つまり日本の食べ物のうち、パン、うどん、そば、そうめん、ひやむぎ、スパゲッティなどは小麦から作られます。ロシアの小麦が輸出停止になって、これらへの影響はないのでしょうか?

日本は小麦の消費量の約8割を輸入に頼っていて、国内で生産しているのは約2割しかありません。そして輸入しているのは、主にアメリカ、カナダ、オーストラリアから。ロシアからの輸入はほとんどありません。

それを考えると、ロシア一国が輸出を禁止しても、日本が輸入できる量が減ることはほぼ考えられません。その点ではひとまず安心でしょう。