節約/光熱費の節約

サーキュレーターや扇風機を使ってエアコンの節電(3ページ目)

エアコンを節電するためのサーキュレーターや扇風機の使い方と、サーキュレーターと扇風機の違いなどをご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約・家事・100円ショップガイド

サーキュレーターや扇風機を使ってエアコンの節電

エアコンの電気代を節約する使い方として、以前より扇風機の併用を紹介していますが、扇風機の場合もサーキュレーターの場合も基本的な役割は同じになります。以下に紹介するいずれかの方法でエアコンとサーキュレーター又は扇風機を併用し、エアコンの設定温度を1℃上げると(冷房時の場合)、約10%の節電になると言われています(※2)。

■風を直接当てて体感温度を下げる
人間は風が当たると体感温度が下がるので、エアコンの設定温度を上げて、扇風機やサーキュレーターの風を直接、人に当たるような場所に設置する。これにより、エアコンの電気代を節約することが可能になります。しかし、強風に設定したものを長時間身体にあてることは健康上好ましくない場合もあるので、使い方には注意が必要です。

■エアコンの風向きを変える
エアコンの風も、直接人のいる場所に吹けば、部屋全体を冷やさなくて済むので電気代を節約することが出来ます。最新のエアコンでは人のいる場所を感知して、自動でそこに向けて風を送りだす機種もあります。

それ以前のものでも、エアコン送風口の羽の向きを上下左右調整することにより、人のいる方向に送風することも可能ですが、羽の調整角度にも限界があるので、必ずしもうまくできるとは限りません。

・冷房時期の使用例
サーキュレーターとの併用でエアコンの風を効率的に使え節電につながる

サーキュレーターとの併用でエアコンの風を効率的に使え節電につながる

右の画像は風の向きを変えている一例ですが、部屋の隅にエアコンが設置されているため、人がいる部屋の中央部分にまでを涼しくするには、ある程度の低い温度と風の強さを強く設定しなければなりませんでした。

しかしサーキュレーターを併用することにより、エアコンから出てくる風の送風先を変えることができ、冷房の設定温度を高めかつ弱風でも涼しく感じるようになっています。

画像ではサーキュレーターを高い位置に置いていますが、床に置き、首を上のエアコンに向けて送風することにより、同じ効果を得ることも可能です。

・暖房時期の使用例
温かい空気は上に溜まるため、エアコンやストーブを使って部屋を暖めても、人がいる床に近い場所はなかなか暖かくならないということもあります。過去にガイドはテレビ番組の実験で何度か計測したことがあるのですが、天井付近の温度と床面の温度が平均でも5℃、最大で10℃違うこともありました。

そこで扇風機やサーキュレーターの風を天井に向けて送ると、天井付近に溜まった暖かい空気が下に降りてくるので、エアコンの電気代を節約することが可能になります。

このようにサーキュレーターや扇風機を上手に併用して、エアコンの節電をに繋げて下さい。

※1:電気代は夜間割引プランや地域によっては契約アンペアなどにより変わってきます。
※2:東京電力調べ
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