必要な金利の計算もできる
これまではお金が2倍になるまでに何年間かかるかを「72の法則」を使って計算してきました。今度は、72の法則を使ってお金を2倍にするために必要な金利を計算していきましょう。これは、何年後に元本を2倍に増やしたいかが決まっている場合にはとても使える方法です。先ほどの72の法則の金利と年数の場所を入れ替えて、次のように計算してみましょう。【72の法則】
72÷運用期間(年)=お金を2倍にするために必要な金利(%)
例えば、30歳の方が60歳までに、手元の100万円を2倍の200万円に増やしたいというケースで考えてみましょう。この場合、運用期間は30年間ということになります。72の法則に当てはめると、72÷30(年)=2.4(%)。お金を30年間で2倍に増やすためには、2.4%の金利がつく商品を探せばいいことがわかります。
低金利のいまの時代、ボーナスキャンペーンなどを利用しても2.4%の預金はなかなか見つけられません。それでも、銀行のキャンペーン金利や、ネット定期を使うなどのくふうをすれば、元本保証の定期預金でも比較的金利が高いものを見つけられます。
こうした預金と債券や投資信託などの投資商品を上手に組み合わせれば、リスクを上手にコントロールしながら結果的に平均2.4%で運用することは、それほど難しいことではありませんよ。
参考までに、お金を2倍にするために必要な金利を、運用期間別に一覧にしてみました。
運用期間が決まれば、必要な金利を計算できる
金利0.04%の普通預金(2010年8月現在)に預けっぱなしにしていたら、お金が2倍に増えるまで1800年もかかるところですが、最初に預け先をくふうしておけば、お金が増えるスピードはぐんと速まります。自分のリスク許容度に応じて運用先をしっかりと選んでいきましょう。