12年でお金が2倍になった時代もあった
12年でお金が2倍になったことも
金利6%を72の法則に当てはめてみると、
72÷6(%)=12(年)
もしもその頃、郵便局の定期預金に100万円を預けていたら、12年後には元手が倍になり、200万円のお金を手にしていたことになります。いまではとても信じられませんね。そのため、その旨味を経験したことのある世代では、「お金を郵便局に預ければ間違いない!」と信じている人も少なくありません。
ところが、そんな夢のような時代はそう長くは続きませんでした。残念ながら、バブル経済が崩壊してから20年以上たった今では、元本が保証された金融商品で、そのような高金利なものを目にすることはありません。
お金が2倍に増えるまで、1800年もの間じっと待っているわけにもいかない以上、自分の目でお金の預け先、運用先をシビアに選んでいく必要があるのです。
なお、「72の法則」が使えるのは複利運用の場合です。複利運用は、ついた利息を元本にあわせて再び運用していく方法です。元本がどんどん大きくなっていくので、つく利息もどんどん増えていきます。それに対して、最初の元本だけに繰り返し利息がつく単利運用では、72の法則は使えないので注意が必要です。このあたりはまた別の機会にご説明しますね。