住む人への配慮と機能性の追求
取材をした中で特に印象的だったのが、ユーザー視点での作り込みである。前ページで簡単に記した通り、住戸プランについては多くの工夫がなされているが、それは細かな部分にも表れている。
例えばキッチン。天然石のオープンカウンター型のタイプでは、なるべく洗い物用品などのシンク周りが外側から見えにくくなるよう少し高い壁で囲うようにしている。どうしても生活感が出やすく、来客時などには気になるところなのでこうした配慮はありがたいだろう。とはいえ単なる目隠しのためだけでなくカウンターには上に物を置けるぐらいの幅を設け、実用性を高めている。
外側からの視界に配慮し、実用性を追求した天然石のカウンターキッチン(イラスト完成イメージ図)
また住戸前の防犯カメラもポイント。建物全体のエントランスだけでなく各戸の玄関前にカメラが設置されていることで、最終の安全確認が可能だ。他にもオプションの場合が多い玄関の鏡、リビングの壁に配されたピクチャーレールなども標準で採用。削られがちな装備だが、そこで暮らす人の視点で気になることや機能性・使い勝手を最優先に考えた、そんな作り込みの姿勢が感じられる好例である。
エリアナンバーワンを目指して
「パークハウス上石神井」を語る上で、もうひとつ重要なキーワードが上記の“エリアナンバーワンを目指した”というくだりである。事業主の事業推進担当者の言葉だが、なるほど設備・仕様には目を見張るものがある。
キッチンにはIHクッキングヒーター・食器洗浄乾燥機に加えて食器棚も標準装備浴室はミストサウナに浴槽内すべてが曲線のオールラウンド浴槽。さらに手入れのしやすい洗面ボウル一体型カウンターや蓋が自動開閉するタンクレストイレなどなど。いくつか並べれば、よく雑誌やインターネットで紹介されている「設備の人気ランキング」上位がもれなく設置されている。
担当者は「設備のひとつひとつをその機能を確かめながら採用した」と語っていたが、マンション供給の多い大手デベロッパーであれば一通り何らかのパッケージはあるのが普通なので、いかに手間をかけたかがわかる。
こう言っては何だが、わずか27邸の物件にここまで作り込んだのはなぜなのか。それは立地条件の良さを存分に生かしたいという思いの表れだろう。これだけの立地条件なら“良い物件が欲しい”というこだわりのユーザーの検討対象たり得る。ならばその選択眼に適う商品企画をしてやろう。それこそが“エリアナンバーワンを目指した”ということにほかならない。
城の石垣をイメージした高級感あふれるエントランス完成予想図/※図面を基に描き起したもので、実際とは異なります
最近とみに将来の「資産価値」を気にかけるユーザーが増えてきたように感じるが、このような恵まれた立地条件と商品性の高さを兼ね備えた物件は、そんなユーザーにはうってつけと言えるのではないだろうか。
最後にひとつだけ付け加えておく。
「パークハウス上石神井」の必見ポイントはもうひとつある。主開口部に設置されたサッシュである。言葉で説明するより“百聞は一見に如かず”と思い、文中ではふれなかった。少なくとも私は今までマンションでこうしたサッシュは見たことがなく、私自身も実物を見るのを楽しみにしているからである。
提供:三菱地所レジデンス株式会社