家の建て替え・住み替え/家の建て替え

地盤改良が必要な時(2ページ目)

住まいを建てる際、必ず地盤調査をします。今まで住んでいた土地であっても、調査をしてみたら地盤が悪いという結果になることもあります。内外装の心地よさも大切ですが、地盤が悪ければ何もはじまらないのです。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


地盤の改良方法

地盤調査をして地耐力が不足している場合は、地盤を改良して地耐力を高める必要があります。地耐力を高める方法は大きく分けて次の3つの方法です。

1.表層改良

地表から2mくらいまでセメント系材料と土を混ぜ合わせ、全体的に固める改良法。

2.柱状改良
基礎の下部分にセメント系の材料と土を混ぜ合わせながら太い柱状の杭をつくり良好な地盤まで建物の重さを伝える改良法。

3.杭・基礎
基礎の下部分に鋼管やコンクリート製の杭を打ち込む方法です。真下の地盤には期待しないで、かたい地盤まで深く杭を打つことで建物を支える方法。

地盤改良方法

 

近年は環境に配慮して土中に自然石を入れて耐力を増す方法もある。 

近年は環境に配慮して土中に自然石を入れて耐力を増す方法もある。 / (株)佐川旭建築研究所


地盤改良の費用

地盤改良の費用は建物の大きさにもよります。1階の建築面積が20坪前後であれば、表層改良、柱状改良ともに50~60万円位を目安にして下さい。杭基礎は地盤の深さにもよりますが、100~120万円程度かかります。


ガイド佐川のワンポイントアドバイス

ほとんどの建物は原則的に地盤調査が必要です。以前、建替えの住宅で、施主が「ここは40年住んでも何もなかった」といって安心していたところ、地盤調査をしてみると結果が悪く杭を打つことになり、思わぬ出費になったということがありました。
いくら建物の外部・内部が満足した仕上げになっても、地盤が悪ければはじまりません。建物を建てるには地盤調査を必ず実行し、地耐力を確認することです。そしてその地耐力に合った地盤改良をすることです。このあたりは専門家とよく相談しましょう。
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