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0円で見学!名古屋の個性派個人ミュージアム(3ページ目)

名古屋には、個性あふれるユニークな個人ミュージアムがいっぱい。激レアなコレクション、唯一無二のキャラクターをテーマとした施設の数々の中から、無料で見学できる「ホーロー看板館」「サイクルギャラリーヤガミ」「横井庄一記念館」を紹介。

大竹 敏之

執筆者:大竹 敏之

名古屋ガイド

横井庄一記念館(中川区)

「恥ずかしながら帰ってまいりました」
28年間洞穴生活送った残留日本兵の記念館

グアムでのサバイバル生活だけでなく、帰国後の人間・横井庄一を知ることができる展示内容

グアムでのサバイバル生活だけでなく、帰国後の人間・横井庄一を知ることができる展示内容

「恥ずかしながら帰ってまいりました」。このひと言が流行語になったのは昭和47年。終戦から28年間、グアムのジャングルの中に潜み続けていた残留日本兵・横井庄一さんが発見され、帰国後の第一声がこのセリフでした。

ごく普通の民家で気づかず素通りする人も少なくない。「支援者のご寄付で建てた家なので、皆さんのご恩返しのために」と奥さまが見学施設として開放した

ごく普通の民家で気づかず素通りする人も少なくない。「支援者のご寄付で建てた家なので、皆さんのご恩返しのために」と奥さまが見学施設として開放した

横井さんはその後出身地の名古屋で過ごし、1997年に82歳で永眠。自宅をそのまま活かした記念館は、2006年に妻・美保子さんによって開設されました。

展示されるのは、ジャングル生活で実際に使われた道具や、帰国後の雑誌・書籍などの文献、晩年の趣味だった陶芸作品など。別室には、グアムでのサバイバル生活を再現した洞穴の原寸模型まであります。

 

洞穴の実物大モデルが家の中にある。自作の生活道具も置いてある

洞穴の実物大モデルが家の中にある。自作の生活道具も置いてある

見学は日曜のみ。ボランティアのガイドさんが、横井さんのジャングルでの生活の知恵や、なぜ28年間も日本の敗戦を知らずに過ごしたのか、詳しく解説してくれます。美保子さんも在館されていることが多いので、なれそめや横井さんの生前の人柄など、プライベートなお話を聞くこともできるのです。

特殊な経験をした1人の人物を通して、戦争と平和について深く考えさせられる貴重な資料館です。

住所:名古屋市中川区富田町千音寺稲屋4175
TEL:052-431-3600
アクセス:市バス・名鉄バス千音寺から徒歩15分
時間:10:00~16:30(日曜のみ)
料金:無料
地図;Yahoo!地図情報

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