ナスダック総合指数とは?
世界の新興市場の先行指標とされる、ナスダック総合指数
NASDAQにはアップル、マイクロソフト、シスコシステムズ、グーグルなどのハイテク企業やネット関連企業が多く上場しています。そして新興市場向けの市場としては世界一の規模を誇るため、ナスダック総合指数の動向は、世界のハイテク企業やネット関連企業だけでなく、新興市場の先行指標として捉えられ、世界の株価指数の中でも屈指の重要度を誇る指数となっています。
メジャー企業が名を連ねるナスダック指数
2013年8月23日時点の時価総額の順位は以下の通りです。1位 アップル(証券コード:AAPL、時価総額4552億ドル)
2位 グーグル(GOOG、2900億ドル)
3位 アマゾン(AMZN、1325億ドル)
4位 シスコシステムズ(CSCO、1275億ドル)
5位 コムキャスト(CMCSA、1090億ドル)
6位 フェイスブック(FB、988億ドル)
7位 ギリアドサイエンシズ(GLID、913億ドル)
8位 アムジェン(AMGN、796億ドル)
9位 21世紀フォックス(FOX、746億ドル)
10位 アメリカモビル(AMOV、718億ドル)
アップル、グーグル、フェイスブックなど多くの日本人でも知っている企業が多いですが、コムキャストやギリアドサイエンシズなどはあまり聞いたことがないかもしれません。
しかし、コムキャストはAT&Tブロードバンドケーブルを買収した米国ケーブルテレビ最大手企業で、最近ではNBC、ユニバーサルピクチャーズ、ユニバーサルスタジオなどを運営するNBCユニバーサルを買収していますし、ギリアド・サイエンシズはタミフルを開発した企業です(スイスの制約会社であるロシュ社がライセンス供与を受けて販売している)。
このように、社名は聞いたことがなくても、事業内容や商品名まで聞けばわかる企業が上位には多いのです。つまり、一見分からないけれど実は身近な企業群ともいえ、ハイテク株や新興株の世界的な指標になるというのもうなずけます。
日経平均株価にはファナック、京セラなどのハイテク銘柄が上位に多いこともあり、ナスダックの動向は重要な要素の一つとなっています。