スイッチ3 子どもはちょっとだけ難しいことをやりたがる
「子どもって、難しいことはやりたがらない。だけど、簡単なことはすぐに飽きてしまう」。そこで横峯氏が考えたのが、「ちょっとだけ難しいことを与えよう」という3つめのスイッチ。このスイッチを読み書きの授業では刺激し続けているのだ。具体的には“書き”の時間を取り上げてみると、ほとんどの保育園では「あ」の行からあかさたなの順番で教えていくのに対し、横峯氏の保育園では「―(よこぼう)」から教えていく。
「―」の次は「|(たてぼう)」、そして「十」という具合に直線から順番に教え、文字を初めて書く子どもにとっては難しい曲線は後回し。これを「ヨコミネ式95音」として整理し、「ちょっとだけ難しいこと」を与え続けていくのだ。
実はガイドが最も「そうそう」と頷いたのはこの3つめのスイッチ。最初から高いハードルを設定する必要はなく、そうかといって「これくらいかな……?」とオトナ目線で難易度の低い課題を与えても、いくら与え続けても子どもだって満たされはしないだろう。
では、「ちょっと頑張れば手が届きそうな課題」とは何なのか。それはみんながやっているからといった横並び的な発想ではなく、我が子ときちんと向き合えば自ずと見えてくるものだと思う。
スイッチ4 子どもは認められたい!
横峯氏が最重要と考えるのがこのスイッチ。「子どもって、出来ることが楽しい。楽しいから練習する。練習すれば勝手に上手くなり、次の段階へチャレンジしたくなるんです」と語る彼の根底には、「子どもはみんな天才である」という基本的な考えがある。天から与えられた才能は、みんな平等に持たされていて、特別な子どもだけが特別な才能を持っているわけじゃない。だからこそ「子どもをやる気にさせる4つのスイッチ」が大切なのだと。
1月31日 エチカの鏡に横峯氏が再登場!
「エチカの鏡 ココロにキクTV」 毎週日曜 夜9時放映中 |
「エチカの鏡」では、放送後の問い合わせなどあまりの反響ぶりに1月31日の放送で横峯氏が再登場! 保育園の冬の密着取材として、さらなる成長を見せる子どもたちのほか、横峯氏が行っている学童保育の様子などが放送される予定です。
今回はヨコミネ式「子どもをやる気にさせる4つのスイッチ」にスポットを当てて紹介しましたが、実は横峯氏の方針でもうひとつ着目すべきは「自然と触れ合う遊び、自然から学ぶ体験」です。次回の「エチカの鏡」ではそれらについての密着取材の様子も放送予定。話題騒然のヨコミネ式子育て、興味のある方はぜひどうぞ!