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嫁姑関係の板挟みにならないために……長男力を鍛える方法

嫁姑関係の板挟みにならないよう、夫として、息子としてどう向き合っていけば良いのでしょうか。長男ならずとも夫であれば誰もが気になる嫁姑の微妙な関係。「脱・板ばさみ!」するためにも、夫として嫁姑の関係に悩まない長男力を鍛えましょう!

執筆者:遠藤 雅大

嫁姑関係の板挟みにならない! 夫・息子としての力

嫁姑の関係で悩まない長男力を考えましょう

嫁姑の関係で悩まない長男力を考えましょう

長男であれば、お正月やお盆などの長期休暇は実家で過ごすことに多少なりとも義務感を抱き、その地域(田舎)での文化や風習にどっぷりと浸ってしまうものですが、忘れてはいけないのが妻の存在と嫁姑の関係です。

「長男の嫁」として夫の実家で過ごす妻の立場や気持ちは同じ立場の者とでしか分かり合えないという声も耳にしますが、嫁姑の関係は長男としても悩みの種の一つ。もしも板ばさみ状態に陥っているとしたら、夫として長男として、この先もずっとそのままでいいのでしょうか?

ちょっと重たいテーマですが、嫁姑の関係に配慮しつつも目指すは「脱・板ばさみ」、嫁姑の関係に悩まない長男力を鍛えましょう!  

嫁姑の関係で板ばさみになってしまう原因

「そのうちにきっと、時間が解決してくれるだろう……」と考えているうちは、板ばさみ状態からは抜け出せないのでは?

「そのうちにきっと、時間が解決してくれるだろう……」と考えているうちは、板ばさみ状態からは抜け出せないのでは?

僕(長男)と彼女(嫁)と彼女(姑)の関係……。同居しているかいないかに関わらず、嫁と姑の関係で板挟みとなって悩んでいる長男のほとんどは自分を育ててくれた両親を大切にしていて、かつ、自分の家庭というものに対しても強い責任感を持っていると考えられます。

「自分の家庭は守っていきたいし、もちろん両親のことも大切にしたい」。そんな微妙な立場の長男としては、嫁姑双方の気持ちに気づきながらも自分の気持ちはあまり表に出さず、強い口調での口論や対立は避け、なんとなく曖昧にその場をやり過ごしてしまいがちなものですが、ガイドは板ばさみ状態から抜け出せない大きな原因はここにあると思います。

「夫」としての自分と「長男」としての自分。両方のバランスを上手に取ろうとするあまり、妻にとっても姑にとっても「良き理解者」であろうと考えていては自分の考えなど主張できなくなってしまい、ついつい曖昧な態度や振る舞いが増えてしまいます。いつまでたってもはっきりとした態度が示せずにいるのですから板ばさみ状態から抜け出すことは難しく、もしも本気で抜け出そうと思うのであれば、まずは「そのうちにきっと、時間が解決してくれるだろう……」という甘い考えはキッパリと捨て、具体的アクションを考えていきましょう!
 

嫁姑関係の板挟みにならないために、妻の小さなSOSを受け止める

舅姑との関係に悩む妻からの小さなSOS、「しょうがないだろう」と聞き流していませんか?

舅姑との関係に悩む妻からの小さなSOS、「しょうがないだろう」と聞き流していませんか?

嫁姑の関係で板ばさみ状態から抜け出すためには、まずは日頃から発せられる妻からの小さなSOSを聞き流してはいけません。

どんなに仲良くなろうとも、生まれ育った環境も文化も違うところから嫁いできた「長男の嫁」からしてみれば、姑の考え方や人生観には受け入れがたいものや違和感があったとしても仕方がないことで、むしろそれは当然のことではないでしょうか。

こういった妻の悩みは、ある日突然に爆発するというものではなく、日頃から少しずつ蓄積されていくものですから、夫としては妻からの小さなSOSにきちんと耳を傾けてあげることが大切です。

例えその時点では解決できないことであったとしても、「それくらいはしょうがないだろう」と言ってしまえば妻はますます孤立するばかり。妻にしてみれば、夫にむかって夫の両親との関係について相談するわけですから、それまでの間に十分すぎるほどに悩んでいたとも推測できます。

これはメンタルヘルスの側面から考えても決して良いことではなく、夫からの「自分は妻にとって誰よりも良き理解者であり、両親との関係についてもできる限りの配慮をする」といった意思表示は、妻を何よりも安心させてあげられることでしょう。

逆説的に言えば、このような夫婦の信頼関係を築く上で欠かせない意思疎通を怠ってしまっているのも板ばさみになってしまう原因の一つです。嫁姑というデリケートな問題については、放っておいては関係がこじれ、さらに溝が深くなってしまうというケースも多いだけに、今年こそは「脱・板ばさみ!」を目指すのであれば、妻からの小さなSOSをきちんと受け止めてあげることを心がけましょう。
 

親子であっても適度な距離感を意識することが脱・板挟みに繋がる! 

嫁姑関係に楔を打ち込めのは夫だけです。そのためには親子であっても甘えすぎは禁物!適度な距離感を忘れずに!!

嫁姑関係に楔を打ち込めのは夫だけです。そのためには親子であっても甘えすぎは禁物!適度な距離感を忘れずに!!

嫁姑関係などデリケートな問題を憂い、その間に立って事態を改善しようというのはとてもエネルギーの要る作業です。それに、「自分を育ててくれた大切な親だから」、「日頃から何かとお世話にもなっているから」、「経済的な援助も受けているから」など、実の両親に対してなかなか意見を言い出せない夫の弱みというものもたくさんありますよね。まして長男ともなれば、親の老後についても多少なりとも心配していることでしょう。

しかし、その関係に楔を打ち込み、適度な距離感を維持するというのは、やはり夫にしかできないことだと思います。

親は子を思い、いくつになっても心配してしまうものですが、実はそれに甘えすぎているからこそ板ばさみに陥っているとも考えられます。「急に疎遠になったり、接し方が冷たくなったりしたら、両親は傷つかないだろうか……」と心配になる気持ちもわかりますが、そもそも「子どもが家庭を築き、元気に暮らしている」ということ自体が何よりの親孝行なのですから、まずは今よりも自立した生活を考え、適度な距離感を維持できるだけの大人同士の付き合い方を考えてみてはいかがでしょう。そのために自分が改めなければならないと思うことは改め、そして両親に対してはあまり変化を求めすぎてはいけないと思います。

なぜガイドがこのような考え方をするかというと、例えば「今日から○○してほしい」、「今度から○○しないでほしい」などと親世代に対して急激な変化を求めることほど、酷で無意味なことはないと思うからです。最近のビジネス書籍などでは「変わらないことは罪である」と言わんばかりに変化を恐れないことの大切さを説いたりしていますが、その言葉はあくまで現役世代の我々に向けられた言葉であって、親世代に対して求めすぎてしまっては、誰もが望まない衝突が増えるばかりかもしれません。

そうであるならば、「親に対しては人生の大先輩としての敬意も払いつ、あまり急激な変化は求めない。その分も自分は変化を恐れずに、自分の家族を幸せにするためになすべきことを考える。」と割り切ったほうが気分的にも楽ですし、無用な衝突を避けることにもつながると思います。

長男ならずとも夫であれば誰もが気になる嫁姑問題。もちろんお互いの心の問題ですから答えは決して一つではありませんが、「嫁姑関係に悩まない長男力とは?」と考えるのであればガイドはこのように結論付けます。みなさんは、どうお考えになりますか?

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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