「熟年離婚」の危機は、団塊ジュニア世代にも……

夫婦崩壊
家庭を顧みない夫に失望し、離婚・自立へと走り始めた妻の心理とは……
一昨年の秋、「熟年離婚」というホームドラマが話題となり、流行語にもなりました。今年から始まる団塊世代の大量定年問題を踏まえ、これからの夫婦のあり方を扱ったドラマでしたが、仕事一筋だった夫がある日突然、妻から三行半を突きつけられる熟年離婚は、ここ10年で2倍以上に増えているといいます。

そして今、家庭を顧みない夫に失望した30代・40代の妻が、夫の定年を待たずに離婚、自立へと走り始めるケースも後を絶ちません。つまり、ともすると「熟年離婚」ならぬ「熟年前離婚」の危機は、私たち団塊ジュニアと呼ばれる子育て世代にも迫っているのではないでしょうか?

今回は、結婚10年目の子育て世代の夫婦が、互いにすれ違い、夫婦が壊れてしまった瞬間に迫った取材記事、「夫婦が壊れる瞬間」をお送りします。

幸せだと思っていたある日、夫婦の崩壊は始まった

夫婦崩壊
突然の夫婦崩壊、いったい何が原因だったのだろうか……
「気付いたときには、大変なことになっていた。もしかしたら、このまま離婚することになるかもしれない……」。すでに1年以上も夫婦関係が冷え込んでいることを、小学生になった息子を連れて帰省した大晦日、Aさん(36歳)は初めて両親に告白しました。我が子が成長し、家庭を築き、幸せに暮らしていることを信じて疑わなかった両親は、言葉では言い表せないほどに落胆したといいます。2年ぶりに実家で過ごす正月、そこには以前のような幸せな夫婦の姿はなかったのです。

初めて妻の異変に気付いたのは2005年の初冬。Aさんにとって、「夫婦の崩壊」は突然に始まったといいます。話しかけても以前のような返事はなく、自分と一緒にいる時の妻に笑顔はない。理由を尋ねても何も答えてはくれない。「こちらが話し合いを求めても一切取り合ってくれません。それ以前に、私と過ごす時間が、妻にとっては大きなストレスになっているようです」。

それからというもの、夫婦の会話は極端に減り、今ではその会話もほとんどが子どもを介して行われるようになったそうです。

「息子はまだ小学校一年生。多感な時期にこんなことになってしまい、息子にも申し訳ない気持ちでいっぱいです」。そう肩を落とすAさんですが、妻との関係修復のきっかけはまだ掴めていないよう。

Aさんは大手ゼネコンに勤務する技術者で、妻(34歳・専業主婦)との結婚生活は今年6月に11年目を迎えます。現在の年収は約700万円。転勤族であるため持ち家はなく、首都圏で家賃数万円という好立地・好条件の社宅に7歳になった息子と3人で暮らしています。

現在の仕事にはとてもやりがいを感じており、収入に大きな不満はなく、転職も考えていないそうです。また、長男であるため今後もマンションや住宅購入の予定はなく、定年まで働いた後は両親の暮らす田舎でのスローライフを夢見ていたといいます。

わずか数年前まで幸せだった夫婦が今、崩壊の危機にある。その理由はいったいどこに……?


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