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専業主夫だっていいじゃないか!(3ページ目)

妻の扶養に入り家事や育児を専業とする男性が増えている。最近は「専業主夫」と呼ぶらしい。まだまだ一般的ではない彼らの日常や育児感、悩みや喜びについて、ガイドは徹底取材を試みた。

執筆者:遠藤 雅大

ケース2:主夫という信念を貫くこと

「妻が外で働き、夫が家庭を守る」というライフスタイルは、まだまだ少数派
東京都在住の穂高さん(仮称・43歳)は失業中に奥さまのビジネスが軌道に乗りはじめ、現在は事業のサポートをしながら家事・育児全般を引き受けている。世帯収入のほとんどは奥さまの事業収入で、家族構成は妻と小学生の娘さんとの3人家族。当初は慣れない家事に戸惑いを感じることも多かったそうだが、家事全般のスキルも身につけ日々の生活は充実している。

育児観については辛口だと語る穂高さんが大切にしてるのは、「子どもの幸せを本当に願うなら、父親は将来身になる体験を選んでやることが大切。子どもに試練を与えずして、子育てを語るなかれ!」と熱く語る。

また、専業主夫というライフスタイルについては「まったく認知されてませんよね。買い物や学校活動に行っても常に浮いた存在です。まだまだ社会的に肯定できないライフスタイルなのでしょう」と不満に思うこともあるという。

しかし、「勤め人に戻ることは全く考えていません。今後も妻の仕事を支えていきたいし、子どもの事でも最終決定は私がしたいと考えています」と現在の生活スタイルへの確固たる信念も教えてくれた。

現在、奥さまのビジネスは拡大傾向にあり、「今後は徐々に手を広げようと考えています。もちろんリスクが伴いますし、そうなった場合には様々な問題点が出てくるかとも思います。しかし、親が成長していかなければ子どもの成長もないと考えています。そのためには今、やるべきとこを先延ばしにしてはいけないと強く思います」と熱く語ってくれた。

穂高さんの生活スタイルは奥さまが事業をされていることもあり、一般的にイメージする専業主夫の生活スタイルとは少し違うのかもしれないが、「妻が外で働き、夫が家庭を守る」というまだまだ少数派の、しかし新しいライフスタイルなのだ。

次ページは、専業主夫を経験した男性が職場復帰したらどうなる?
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