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保育園ママと全てのママに 『ちいさいモモちゃん』を読む(3ページ目)

初版から40年にもなる『ちいさいモモちゃん』シリーズ。子どもの頃に読んだ方も多いかと思いますが、子育て中の今、もう一度読み返してみて下さい。懐かしくて新しい、「モモちゃん」の世界へようこそ。

執筆者:吉森 福子

●「ママにおすすめ」の理由●

「離婚を幼年童話のかたちで書く」というと、何か重苦しいような雰囲気を想像されるかもしれません。

しかし、本文中では「離婚に至った大人どうしのいきさつ」などは書かれていません。

そうではなく、「ママ」の寂しさ、心の中の風景が描かれているのです。

本文中に出てくる「死に神」も「森のおばあさん」も、現実のできごとではありません。でも、そこでもやり取りこそが、「ママ」にとっての真実なのだ、ということです。

シングル・ママはもちろん、「ちょっとお疲れ」のママの心にも、優しくしみこんでくるお話です。

●もちろん、子どもにも人気●

言うまでもありませんが、「子ども向けのお話」としても人気のあるシリーズです。

「ねこのプー」や、「くつしたのふたごのお友だち」など、現実とゆるやかにつながっている「ファンタジーの世界」は、子どもたちも好きなはず。

「赤ちゃん向けの絵本」を卒業しつつある、4,5歳くらいから楽しめるでしょう。

園児世代なら『ちいさいモモちゃん』『モモちゃんとプー』など。その先は、小学生くらいになってからでもいいかもしれません。

「パパおおかみ」「森のおばあさんの話」などは、小さい子どもには少し分かりにくいかも。でも、「説明し過ぎないこと」がこのお話の魅力です。

成長過程の中で、読み返すたびに「前には気づかなかった登場人物の気持ちを発見していく」という読み方ができるのではないかと思います。

親子で長く楽しめる、思い出に残る本になることでしょう。

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お仕事が遅くなって、暗い夜道を急いでモモちゃんを迎えに行くママ・・・。40年前に、この切ない気持ちを表現していたお話があったのです。

今なお多くの絵本が「仕事に行くパパと、おうちにいるママ」という設定である中、「モモちゃん」シリーズは新鮮であり続けています。

文庫版もありますので、電車通勤のお供にどうぞ。

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