「親力」で決まる!
第1章は、「子供の『楽勉』をプロデュースする」です。誰にでも簡単にできる、ちょっとした工夫で自然に子供を勉強好きにするという方法が具体的に提案されています。
■ 社会
・テレビの横に地図帳を置くと地理が好きになる
・4.5年から歴史漫画を読ませると歴史に強くなる・・・など
■ 国語
・質の良い漫画は読書好きへと導く
・親子日記は、書く力をつけるのに効果抜群・・・など
■ 算数・理科
・ミリリットル、デシリットル、リットルを生活の中で
・昆虫好きは理科好きの第一歩・・・など
第2章は、「学力・人間力を伸ばす習慣」です。
先生が見てこられた伸びる子供の生活習慣とそれをみにつけさせるしつけについて提案されています。
・毎朝満面の笑顔で送り出して、親の愛を確信させよう
・だらしない子は直せるか・・・など
第3章は、「幸せな親子関係の作り方」です。
誰にでもできる親子で幸せになる方法が提案されています。
・「一会入魂」で、今このときを大切にする
・最大の課題は大人の感情コントロールである・・・など
当幼児教育サイトでも「学ぶ材料は日常生活の中にあふれています」で、提案しているように、親のちょっとした心掛けで、毎日の生活の中から楽しく学ぶことができる材料はたくさんあるということです。
私が興味深かったのは、第2章の「だらしない子は直せるか」という「親力」です。どうしてだらしなくなってしまうかという理由と、だらしない子をどうすればよいのかが詳しく紹介されています。
また、第3章の「最大の課題は大人の感情コントロールである」や「『一会入魂』で、今このときを大切にする」では、親野智可等先生ご自身の体験による反省点を元にアドバイスされているので、とても説得力があります。
先生ご自身も「恥を忍んで書きました。それは、親の皆さんの我が子に対するあり方も同じような問題を持っていると思うからです。」と、書いてくださっています。
このように、この本は、上の立場からの提案ではなく、私たち親と同じ土俵に立ってお話しされているので、とても親近感を感じます。