子供のしつけ

若貴から学ぶ兄弟の育て方(2ページ目)

TV、週刊誌、新聞をにぎわせている若貴問題。なぜ兄弟がここまで仲が悪くなってしまったのでしょうか。仲の良い兄弟で、しかも、しっかりと兄弟の役割を自覚させるためには、どういう教育をすればいいのでしょうか。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

兄弟を比較せず平等に

 兄弟(姉妹)を比較しない
 
比較しないで育てることが大切
比較しないで育てることが大切
兄弟が同性の場合は、なおさらです。周りが比較しなくても、兄は弟に、また、弟は兄に負けたくないという気持ちはあるはずです。「お兄ちゃんなのに、負けるなんて・・・・」そんなことは、言われなくても、年が上である兄が弟に負けることは、それだけで辛いわけですから、さらに親に追い討ちをかけられることが、どれほど子どもの心を傷つけることになるか、考えてみてください。

また、兄の方が優秀な場合、親は、兄を基準に考えてしまうので、弟は比較され、できない子どもと烙印を押されてしまいます。そして、弟は頑張ることから逃げてしまう場合があります。

兄弟を比較するのではなく、それぞれのいいところを見つけ、理解し、褒めることが必要です。その結果、兄弟がお互いに尊重し合える関係になっていくはずです。

 「お兄ちゃんだから・・・」といって、差別しないで、平等に

お兄ちゃんだからといって、我慢させたり、けんかの原因も聞かずに、叱らないことです。例えば、おもちゃの取り合いをしている場合でも、一方的に上の子どもに我慢させるのは禁物です。その時の状況から判断し、平等に対処するべきです。

 

上の子どもの心を大切に

 意識して、上の子どもをかわいがる

上の子どもは下の子が生まれると、母親の変化に敏感になるものです。当然、下の子の方に手がかかるので、接する回数も増えてきますが、上の子どもは今まで独占できていた母親が下の子どもに奪われてしまったと思い、寂しく感じます。そして、お母さんを振り向かせようと、赤ちゃんがえりをしたり、わがままを言ったりすることがありますから、上の子どもの方がかわいがりすぎかしらと思うぐらいでちょうど良いのです。

例えば、下の子どもが寝ている間に、上の子どもをひざの上にのせて絵本を読んだり、また、夫などに下の子どもを預け、上の子どもと2人でお出かけしたり、公園に遊びに行ったりするなど、2人だけの楽しい時間を作り、思いっきり甘えさせることです。そうすれば、上の子どもの心は安定し、下の子どもにもやさしく接することができるでしょう。

 上の子どもに頼って、ほめる

上の子どもに母親のお手伝いや下の子どもの世話を頼んだり、下の子の遊び相手になってくれるようにお願いしましょう。そして、その時には、「おかあさん、助かったわ。ありがとう。さすがお兄ちゃんね。(お姉ちゃんね)やさしいね。」と大いに褒めましょう。そうすれば、上の子どもはいっそう、下の子どもにやさしくなり、下の子どもも、お兄ちゃん(お姉ちゃん)のことが大好きになるでしょう。ただし、上の子どもが何かに夢中になっている時やお友達と楽しく遊んでいる時にお願いするのは、逆効果です。

まだまだ続く、「兄弟をうまく育てる方法」
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