子ども達の作品
直線で円を作ろうとしたクリスマスリース |
持ち手のついた三角形のクリスマスリース |
親はお手本を示すのではなく、基本的なことだけを教える
最後に、内本先生に、コメントをいただきました。内本先生「幼児の造形は、でき上がりの良さよりも過程を大事にすることで様々な効果を生みます。親子教室などで工作をしていると、きれいに仕上げるため、子どもにお手本を示そうとされるお母様が多いのですが、子どもに自由に工夫させてあげるのがよいですね。
ボンドをつけたらしっかりと押さえてしばらく待つことや、はさみの正しい持ち方など基本的なことだけを教えてあげてください。
『面白い形を考えたのね!』
『いろんな絵が描けたね。』
『すごいなあ、お母さんも思いつかなかったわ。』
と良いと思ったところを具体的にほめてあげてください。お手本を見せて引っぱろうとしすぎると見本がなければ作れない子になってしまいます。
けれど、子どもがどうしてもできなくて困ったときには、一緒に考えてあげられるように、見守るという気持ちを忘れずにいることも大切でしょう。これは、造形だけではなく子育て全般に言えることかもしれませんね。」
内本久美先生
大阪教育大学教育学部美術教育学科卒
内本先生は幼稚園・幼児教室で幼児対象に造形・絵画のご指導をされている他、幼稚園の先生や保護者の方にさまざまな造形遊びの提案をされています