早期教育・幼児教育

自然素材を使った楽しいクリスマスクラフト(3ページ目)

絵画・造形の先生でいらっしゃる内本久美先生に、楽しいクリスマスのクラフトをご紹介していただきました。また、『子どもと造形』についてのお話もうかがいました。

上野 緑子

執筆者:上野 緑子

幼児教育ガイド

上野
「子どもと造形について聞かせてください。」


小石のイチゴに小枝のろうそく『お砂のケーキ』



内本先生
「子どもと一緒に物を作るということは、りっぱな物を作ることが目的ではありません。子どものペースに合わせてゆったりとした時間を過ごすことが目的なのです。

庭やベランダで綿を育て、山や公園で小枝を拾い、思い出の詰まった物で物作りをすることが理想です。

集めるという行為は「物を作る」ということの第一歩なのです。公園にころがっているたくさんの物の中から、選び、拾ってきた物には、何か大人にはわからない、その子だけの楽しい秘密があるのでしょう。ですからその気持ちを大切にして欲しいと思います。

そして、このようにして集めた宝物で作った物を家の中に飾ったり、お友達に贈ったりすることで、家族のつながりを深めたり、人に思いを伝える大切さを学んだりするでしょう。

親が忙しくて一緒に時間を過ごすのは、難しいことだと思われるかもしれませんが、子どもの成長に近道はありません。なんとか工夫をして時間を作り出していただきたいと思います。ゆっくりと充実した日々はその子が大人になったときに、きっと大切な心の糧になるでしょう。」




お天気の良い日に親子で公園を散歩して、目にとまったものを拾い集めておいた、そんな宝物で、物作りをするのって、とても楽しそうですね。また、自然の産物に対して興味を持つ、いいきっかけになるのではないでしょうか。

最近は、外で遊ぶ子ども達は少なく、自然をからだで感じられない子ども達が多くなってきています。ぜひ、親子で積極的に外遊びを体験していただければと思います。

そして、子ども達がのびのびと物作りができるように、大人たちは暖かく見守っていただければと思います。



【関連サイト】
「茨城県教育研修センター」
教育情報>教材・教具・素材コーナー>家庭>「綿って何?」
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