長い長いと思っている夏休みも、もう、4分の1が終ってしまいましたね。学習の計画をしっかり立てておかないと、気がつくと、「もう、8月も終わり」と、いうことになりかねません。計画を立てるポイントは子どもが続けられる計画を立てることです。あれもこれもと欲張ると、続けることができず、かえって、何もできなかったという結果になります。
そこで、今回、ご提案したいのは、「100マス計算」と「15分間読書」です。短時間でできてしまうので、これなら、子どもにとっても苦にならないはずです。しかし、1ヶ月続けることで、算数の力、国語の力を大幅にアップすることができるでしょう。
■■ 100マス計算 ■■
岸本先生が考案され、陰山先生の著書「本当の学力をつける本」で有名になった、あの100マス計算です。それは、図のように、縦横10ずつの100マスに足し算、引き算、掛け算などをやっていくものです。大切なことは、「毎日続けること」と「必ず、時間を計ること」です。前日の自分の記録より良い記録が出せるようにと、子どもは励みます。毎日やると記録の伸びは速く、みるみるうちにタイムは良くなっていきます。
1年生なら、足し算と引き算の2種類を、2~3年生なら、足し算、引き算、掛け算から、2種類を組み合わせて、1日に100マス計算を2わくするだけなら、毎日続けることができると思います。
100マス計算で、計算力がアップすることは明らかですが、集中力もアップするといわれています。集中力のアップは、当然のことながら算数以外のすべての教科の学習に役立ちます。また、この単純な計算練習を集中的に行うことは、難しい計算や文章題を解くこと以上に脳を活性化させるということがわかったのです。
1日10分もかからずにできることですから、毎日続ける努力をして下さい。1日2わくなら、5日で10わくすることになりますが、だからと言って、5日ごとに10わく計算すれば同じ結果がでるのかと言えば、決して、そうではないのです。
計算力をつけることは体力をつけることと同じことなのです。5分でも10分でも、とにかく、毎日続けることが大切なのです。この習慣は、短時間でできることですから、長期旅行の場合は、その間も休まず、続けていただきたいものです。
100マス計算をご家庭でする場合、マス目のあるノートに手書きで簡単に作ることもできますし、パソコンを使って作ることもできます。また、陰山先生が作られた「百ます計算」も市販されています。